小笠原クロニクル - 国境の揺れた島 (中公新書ラクレ (185))

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  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121501851

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  • 国境の島の置かれた戦前戦後の様子が筆者と島民たちとの対話を通してよく分かる。

  • 大学1年生の夏休みに初めて小笠原父島を訪れた。1977年返還後9年目。アメリカっぽい建物や、スーパーのレジがドル用のものだったこと、欧米人風だけど南国風な風貌の現地人、見たことがない綺麗な海と動植物、トーチカの跡、ここも同時代の日本だというのが信じられないくらい衝撃的だった。その後、大学時代に4回も小笠原を訪れた。小笠原は私が南の島好きになった原点である。この本に出会えて、小笠原人の生の声を楽しく拝読させていただいた。あの船の長旅は辛いけど、もう一度行ってみたい。

  • 小笠原に行ったのは19年も前だが、そのとき日本人ぽくない人を見かけたのを思い出した。彼らが移民、日本領の確定、戦争、米軍の占領、返還後と「国境」に振り回されてきたさまを、筆者が丁寧にインタビューを繰り返して掘り起こしているのが好感。

  • 西洋人オリジンの日本人がいることを知った。その歴史的背景をインタビューを通じて判りやすく記述。

  • 松本の殿様が小笠原を発見した説はあながちウソとも思われず、海を知らぬゆえこよなく海に憧れるキモチは遺伝子的にわかるのだ。だがしかしさらなる先客はやはり欧米人であり、さらにその先にはミクロネシアポリネシアメラネシアといったヒトたちがいたのだろう。前2回の渡航計画は未遂に終わった。いつになったら果たせるのだろう小笠原上陸。
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