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- Amazon.co.jp ・本 (286ページ)
- / ISBN・EAN: 9784121501912
感想・レビュー・書評
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霊長類研究をしている大学教授による本。タイトルは日本人とあるが、進化した=安全を確保し過ぎた人類のほぼ全般を指している。他の動物達の生態を例に挙げつつ、人類、特に「最近の日本の若者」を分析している。
2005年に書かれた本なので、私も当時の若者、に属する世代になる。人類が食物の確保をはじめとした生命維持の安定と安全を獲得してきた結果、多産である必要性が薄れて来て少子高齢化が進んできているという。人間が家畜化、ペット化しているとかディスった記述が多いが、なぜか笑わせてくれる。
大前提として、人類に限らず生物は「次の世代を残すのが使命の、遺伝子の乗り物」だということが挙げられている。愛情も競争心も、全ては「子孫を残す」ための行動だと思うと味気ないが、人間の全ての行動に納得が行くから不思議なもんだ。詳細をみるコメント0件をすべて表示