- Amazon.co.jp ・本 (219ページ)
- / ISBN・EAN: 9784121503497
感想・レビュー・書評
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穀物商社は人工衛星で穀物生育状況を確かめて投資?!
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先日亡くなった流通ジャーナリストの金子氏が、
B2Cの激安商品の裏側というコンセプトという点で
読みやすくまとめた新書。
決して斬新な話というわけではないが、
とりわけ流通業界の「カリスマ」たちを著者独自の
視点で分析しているところは興味深い。
感情型のダイエー中内、理性派のイトーヨーカドー鈴木、
製造小売でファストファッションに勝負を打って出た柳井、
深夜というブルーオーシャンを切り開いた安田、
と辿っていく中で、ひとつコラムで取り上げている見方が面白い。
「小売業はカリスマ依存であり、ある企業が斜陽するところに
別の新興企業が伸びる宿命にある」
と言い切っているところ。
たしかに、著名小売企業というと名物経営者がすぐ浮かぶというところはあり、
逆に彼らがいなくなったらどうなるかといえば非常に危ういように思われた。
また、本書の終わりのところでは
「激安伝道師」と思われがちな著者の理想論は、まるでそういうところには
ないというのが分かって興味深い。
p.204
「消費者の求める『欲しい』は実はかなり多様です。『安い』というのは
そのなかのひとつにすぎません」
まさにこれには同意する。
「賢い消費者」と「激安を求める消費者」は似てまるで非なるものなのだと。
企業は当然価格の努力を重ね続けるが、一方で価格以外の価値を
見出してもらえる工夫も並行しなくては、滅びしかないように思う。 -
工場を人件費が安い場所に作る。製造から流通のあらゆる段階での効率化が値下がりを支えているがわかります。
後半は安売りの人物、中内功、鈴木敏文、柳井正氏の簡単な活動の歴史について書かれています。
金子氏の面白さが伝わる一冊です。 -
経営者側の革新的な様々なビジネススタイル。それが誕生し、世の中に認められ、評価され、定着していくまでの過程において、彼らは何を考え、何を発見したのか。
“賢い消費者”になるために、激安市場の構造をきちんと理解した上で、臨機応変に選択していくこと。
つまりは、自らの目で見て、考えることが第一である、と。
身近でありながら縁遠いテーマ。だけども、大事なテーマ。 -
激安パソコン、ジーンズなど・・。
モノが安くなる仕組みが書かれています。
後半は、中内功(ダイエー)、鈴木敏文(イトーヨーカドー)、
柳井正(ユニクロ)、安田隆夫(ドンキホーテ)の4人について書かれています。
キーワード
宇宙モニター方式
ダブルチョップ
ヨーロッパでは店・日本ではメーカー
再販価格維持商品 ワイシャツやキャラメル -
2010年7月
川口市立図書館で借りて読みました。 -
「激安」のからくり 第1章は書名通りの内容。それよりも、第2章の人物史、第3章の未来予想が他にはない内容で面白かった。とにかく安いのがいい、と思ってそうな著者だけれども、そういうわけではなかったんだなということが分かった http://amzn.to/d0TIfw
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PBとか、ダブルチョップとかは初めて知ったので、役に立ちました。ただ、全体的に内容に厚みが感じられないような気がします。
以上 -
あまり難しい事は書いてなく読みやすいです。激安を喜んでいるとそのうちしっぺ返しがくる。安さの裏の悲劇を考えなければならない。著者の言う「激安栄えて、国滅ぶ」は断じて避けなければならない。