ルポ - 子どもの無縁社会 (中公新書ラクレ 407)

著者 :
  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121504074

感想・レビュー・書評

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  • 官報の行旅死亡人に子どもも載っているとか、毎年200人前後の児童が置き去りや棄児にされ保護されているとか、私にとっては衝撃的なことばかり。だいたい、戸籍がないとか住民票がない子どもが日本にいるということすら今まで思い浮かばなかった。内容は無縁というより、殆どネグレクトや虐待、そしてそれらに追い込ませてしまう環境や、そこから子どもを救う難しさなど。最後のマイコのことばには、ちょっと涙が出た。

  • いつもまにか中公新書ラクレの装丁が青からキミドリになったのもびっくりしたが、面白そうなタイトルのため手にとってミタ本。今までも無縁社会や格差社会の本は幾度となく読んできたが、その子供たちに目を向けた本はあまり読んだ事がなく知的好奇心が掻き立てられた。欲を言えば、その趣旨で一冊全て書き上げて欲しかった。大半は『DVを受けたこども、施設の子ども=無縁社会』とありきたりの内容であったとも捉えられる。無縁社会、という昨今のトレンドをタイトルに入れた点に巧みさを感じる。なかなかに普通に生きるのも難しい世の中だなと思うとともに、この問題には教育も密接に関わるだけで問題関心だけは持ち続けて、今後の行動の役に立てていきたい。

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著者プロフィール

ジャーナリスト。家族・教育問題、児童虐待、青少年のインターネット利用などをテーマに取材。豊富な取材実績と現場感覚をもとに、多数の話題作を発表。出版のみならず新聞連載、テレビ出演、講演会など幅広く活動する。
主な著書に『スマホ廃人』(文藝春秋社)、『ルポ 居所不明児童~消えた子どもたち』(筑
摩書房)、『ルポ 子どもの無縁社会』(中央公論新社)、『子どもとスマホ~おとなの知
らない子どもの現実』(花伝社)など。日本文藝家協会会員。
公式ホームページ https://ishikawa-yuki.com/

「2018年 『人生を豊かにするスマホとの付き合い方』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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