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- Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
- / ISBN・EAN: 9784121504074
感想・レビュー・書評
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官報の行旅死亡人に子どもも載っているとか、毎年200人前後の児童が置き去りや棄児にされ保護されているとか、私にとっては衝撃的なことばかり。だいたい、戸籍がないとか住民票がない子どもが日本にいるということすら今まで思い浮かばなかった。内容は無縁というより、殆どネグレクトや虐待、そしてそれらに追い込ませてしまう環境や、そこから子どもを救う難しさなど。最後のマイコのことばには、ちょっと涙が出た。
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いつもまにか中公新書ラクレの装丁が青からキミドリになったのもびっくりしたが、面白そうなタイトルのため手にとってミタ本。今までも無縁社会や格差社会の本は幾度となく読んできたが、その子供たちに目を向けた本はあまり読んだ事がなく知的好奇心が掻き立てられた。欲を言えば、その趣旨で一冊全て書き上げて欲しかった。大半は『DVを受けたこども、施設の子ども=無縁社会』とありきたりの内容であったとも捉えられる。無縁社会、という昨今のトレンドをタイトルに入れた点に巧みさを感じる。なかなかに普通に生きるのも難しい世の中だなと思うとともに、この問題には教育も密接に関わるだけで問題関心だけは持ち続けて、今後の行動の役に立てていきたい。