ソーシャルデザイン50の方法 - あなたが世界を変えるとき (中公新書ラクレ 461)
- 中央公論新社 (2013年7月9日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (245ページ)
- / ISBN・EAN: 9784121504616
作品紹介・あらすじ
誰もができる方法こそが、社会問題の解決を早める。「ふつうのひと」が既に試みたその方法、「ソーシャルデザイン」とは?おおきなはけで地球儀を一色に染め上げるような変革の方法を望むのではなく、思わず真似したくなるような解決の仕組みがある。
感想・レビュー・書評
-
50の社会貢献のあり方を提示する。参考になる部分もあれば参考にならない部分もある。全体的に、「経済」を理解していない印象を受ける。ともすると、清貧主義に陥りかねない。特に脱原発の話が残念だ。脱原発派が犯しがちな過ちをここでも犯す。科学的合理性・経済合理性を無視しており、読むに耐えない。せっかく、50の社会貢献を提示するというよい試みをしているのに、脱原発の主張がその試みを無にしてしまいかねない。
<目次>
はじめに − 世の中を変える「仕組み」を知ろう
第1章 日常的に世界を変えていく方法
第2章 環境保護
第3章 福祉
第4章 途上国支援
第5章 被災者支援
第6章 脱原発
第7章 ソーシャルビジネス
参考資料一覧
あとがき
<メモ>
よいと思った施策
9:TOKYO油田2017プロジェクト:天ぷら油などの廃油をリサイクルする。
12:ジャマものを活用する。雪を冷房に活用する。
マイナス要因とマイナス要因をマッチングよくかけ合わせれば、プラスに転じるのだ。
19:当事者の価値を知る。『幻聴妄想かるた』
多数派にとっては「障がい」でも、当事者にとっては価値があり、資産になりうるという発想は、今日では世界中で多くの当事者たちがさいようしている。
30:途上国や被災地の女性たちにコスメを
一般社団法人Coffret Project
45:ビデオチャットを用いた手話通訳サービス:シュアール
47 難民自立支援のネイルサロンArusha詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
前書きを読んで「各地のソーシャルデザイン事例紹介50! なのだな」と思って読んでいたけれども,脱原発の章だけ雰囲気が異なっていたような。
気になったプロジェクト等はひととおり検索して,URLを保存してみたけれども,昔住んでいたところでやっていたものも含めて,知らない事例だらけでとても面白かった。 -
いろんなことやってるというバラエティ本。
後追いのテレビが取材先を探すのに適。
じっくり読みたいところなし。
取材された側には、本になるメリット大。