パンツを脱いじゃう子どもたち-発達と放課後の性 (中公新書ラクレ 745)

著者 :
  • 中央公論新社
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感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (266ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121507457

作品紹介・あらすじ

「性の公共」をテーマとする著者の、書き下ろし新刊。

新型コロナの影響で学童保育に注目が集まる中、この数年間で、飛躍的に利用者数を伸ばしたサービスがある。それは「放課後等デイサービス」である。

放課後等デイサービスとは、障害のある子どもや発達に特性のある子どものための福祉サービスで、現在の利用者数は20万人を超えている。
その放課後等デイサービスの現場で問題になっているのが、子どもたちの性に関するトラブルだ。特に多いのが「人前で服を脱いでしまう」という行為。ほかにも、人前で性器をいじる、自慰行為をしてしまうなど、様々な問題が起こっている。

本書は、放課後等デイサービスの現場で起こっている性に関する問題を分析した上で、障害のある子どもたち、そして私たちが自分自身や他人の性とうまく向き合っていくための方策を探る。

感想・レビュー・書評

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  • 放デイについて(だけではないテーマだけど)の本は少ないので、とても興味深く読みました。
    逃げたくても避けては通れない問題。大変参考になりました。

  • 前半は現場の声やアンケート結果等の実情を、後半は専門家による説明が紹介されています。

    起きている状況をどのようにとらえ、どのようなアプローチを展開していくか、という観点が具体的に示されることにより、目の前の状況を打開していくための方策が見えてくるように思いました。

  • 国立女性教育会館 女性教育情報センターOPACへ→https://winet2.nwec.go.jp/bunken/opac_link/bibid/BB11516795

  • 女子栄養大学図書館OPAC▼ https://opac.eiyo.ac.jp/detail?bbid=2000055800

  • 性被害を受けやすいのが女性ということもあって女性への支援に多く言及しているけど、そもそも“診断基準が男子を基準に作られているので女性の発達障害が見えづらい”というジェンダーギャップがあることに驚き。

    この本で紹介されている障害者に対して行われている性教育のプログラム、普通学級でもこういうしっかりした性教育必要だなぁと思った。“障害のない人なら大学進学してその人間関係の中で恋愛やセックスについて学ぶ機会もあるけど”と書いてあるけど、大学って別にそういうこと学ぶためにいくのでもないし、そんな曖昧なものに任せてるから日本の性教育ってダメなんじゃないの?と。

  • あんまり性の問題考えたことがなかったけど、本人も周りも困っちゃう大きな問題だ
    発達障害の子だけじゃなくて定型発達の子にもみんなに適切な性教育って必要だよね

  • おもろい!!

  • 言語化にも至らず、感情表現すらままならぬような、障害者の子ども達における性問題。性器弄りや自慰行為は、障害がなくとも当たり前に存在し、他の動物でも見られるように、生物として問題という訳ではないが、それを人前でしてしまう事が、人間社会では悩ましい点だ。そうした現場の実態、対処方法、性教育の是非などを綴った本。

    身近にいて、自分の周りでそれをされたら。娘の近くにそういう存在がいたら。彼らに対する偽善なんて一瞬で無くなるような気がするが、仕方ない事だろう。

  • 東2法経図・6F開架:B1/5A/745/K

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著者プロフィール

坂爪真吾(さかつめ・しんご)
1981年新潟市生まれ。NPO法人風テラス理事長。東京大学文学部卒。脳性まひ・神経難病等の男性重度身体障害者に対する射精介助、風俗で働く女性のための無料の生活・法律相談窓口「風テラス」の運営など、社会的な切り口で現代の性問題の解決に取り組んでいる。著書『性風俗サバイバル』『情報生産者になってみた』(共にちくま新書)、『「許せない」がやめられない』(徳間書店)など多数。Twitter @whitehands_jp

「2022年 『ツイッターで学ぶ 「正義の教室」』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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