海の都の物語 下: ヴェネツィア共和国の一千年 (中公文庫 し 4-5)

著者 :
  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (612ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122016354

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  • 下巻では、大航海時代の到来によってヴェネツィア共和国が直面することになった試練や、ヨーロッパに侵攻をくわえるオスマン帝国との戦い、他のヨーロッパ諸国との軋轢などを経て、ナポレオンによって占領され、共和国が滅亡するまでの経緯がえがかれています。

    「栄枯盛衰が歴史の理ならば、せめてこのヴェネツィアのように、優雅に衰えたいものである。そして、ヴェネツィアが優雅に衰えられたのは、ヴェネツィアの死が、病気や試練をいく度も克服してきた末に自然死を迎える人間の、死に似ていたからではないであろうか」と著者は述べています。抑制のきいた語り口でありながら、次々に到来する試練に対して、けっして現実から目を背けることなく、勇敢に立ち向かっていったヴェネツィアの人びとに対する著者の共感が伝わってくるように感じました。

  • 新書文庫

  • (1990.08.26読了)(1989.08.18購入)
    (「BOOK」データベースより)
    交易に命運を賭しながらも、その美しい国は、トルコとの長い抗争・新航路発見の嵐を経て、“質から量へ”の近代の夜明けのなか、ナポレオンの侵略によって滅亡する。“地中海の女王”と謳われた海洋国家の歴史を描く華麗壮大な叙事詩。

    ☆塩野七生さんの本(既読)
    「イタリアからの手紙」塩野七生著、新潮社、1972.06.05
    「ルネサンスの女たち」塩野七生著、中公文庫、1973.11.10
    「神の代理人」塩野七生著、中公文庫、1975.11.10
    「サロメの乳母の話」塩野七生著、中公文庫、1986.01.10
    「海の都の物語(上)」塩野七生著、中公文庫、1989.08.10

  • 注目すべきは『レパント海戦』の後。世界史の教科書ばかりを信じていると……。

  • ヴェネツィアほどの精緻な政治体制を造った国でさえも時代の波に抵抗しきれずに滅んでいく。まして稚拙な政治体制しか持たない国では・・

  • 2008/04/13 読了 ★★★★
    2009/12/07 読了

  • 10年かけて探したよ。

  • 図書館で借りて読んだ本。

  • 上巻参照

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