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- Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
- / ISBN・EAN: 9784122018365
感想・レビュー・書評
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詩人・田村隆一の国内旅行記。
軽妙で洒脱で、人と土地に出会う喜びと愉しみが伝わってくる、とてもいい旅行記であった。
さすが田村隆一というべきか、国内旅行記であるにもかかわらず雰囲気はとても軽やか。
いわゆる「のんびり」とか「ほのぼの」という意味の「ライト」ではなく、からっとしていてお洒落なのだ。
出てくる食べ物とお酒が、どれもおいしそうで、さっと電車に飛び乗ってその地へ出かけたくなる。
どれと言うのは難しいけど、やっぱり一番は福井の蟹かな! あー、福井に行って蟹をたらふく食べてみたいよー!!
そして感心したのは、田村さんが若者にけっこう旅に誘われているらしいこと。
随分年下の若者にも、田村さんは「行きましょう行きましょう」と声を掛けられている。すごいことだなぁと思う。自分より何歳も年上の人を、若者はそう旅に誘わないと思うからだ。それとも、現代がそうなだけで当時としてはそうでもないのかしら?
ともあれ、若者にモテモテというだけで、田村さんの人柄がわかろうというものだ。
田村さんのエッセイを良く読んだのは30年前です。最近は手に入りに...
田村さんのエッセイを良く読んだのは30年前です。最近は手に入りにくくなっているようで残念です。
ちなみに私は、地域の古...
ちなみに私は、地域の古本市でゲットしました(^^)。
yuuさんが談話室でこの本を挙げていらっしゃって、ひそかに「おおっ」と思ってました。。