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- Amazon.co.jp ・本 (403ページ)
- / ISBN・EAN: 9784122026933
感想・レビュー・書評
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百鬼園せんせいの随筆はなにかと食べ物にまつわるものが多くて、編集によってはともするといろんな意味でそのテンションに食傷気味になってしまったりするわけですが、これはヒジョーに良くできてます。というか開き直ってる(まあ御馳走帖なわけですからね)
とにかく洒脱な文体と百鬼園先生の食へのこだわりっぷりには脱帽です。同じネタだろうが一度読んだことのある話だろうが、何度読んでも面白い。そして間違いなくお腹が空いてしまうのです。ページを捲るたびにカツレツが食べたくなり、シャンパンが飲みたくなり、そして精養軒に行きたくなる・・・。
余談ですがワタクシ、学生時代は丸ビルでアルバイトをしておりました。百鬼園先生は郵船で嘱託をされてましたから、文中に何度も“丸ビル”の表記が出てくるんですね。なんだか嬉しくなります。まぁ百鬼園好きだから丸ビルでアルバイトをしていたわけではないのですが。東京駅の丸の内口を通るたび、いつかステーションホテルに泊まって精養軒で麦酒をたらふく呑みたいなぁと思います。百鬼園ファンの宿命ですね。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「内田百?って本当に食べることが好きだったんだなあ」。そんな一冊ですから。