- Amazon.co.jp ・本 (274ページ)
- / ISBN・EAN: 9784122036222
作品紹介・あらすじ
義仲入京の直前、安徳帝・三種の神器とともに太宰府へと落ちていった平家一門。新たに後鳥羽帝が即位し、平家追討の院宣も発せられたいま、彼らに安住の地はない。太宰府を追われ、屋島を追われ、瀬戸内の海を流浪する平家は、源氏の水軍が迫るなか、長門壇の浦をめざす-。平成九年度文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞受賞。
感想・レビュー・書評
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横山光輝先生による「平家物語」のコミカライズ、最終巻です。木曾義仲の上洛から敗死、一の谷、屋島、そして壇の浦で平家の滅亡までで閉じられます。もう合戦に次ぐ合戦です。夥しい人命が失われ、家財や田畑が荒廃を極めました。「方丈記」に書かれたように、災害も多かった時代です。人々がとても安心して暮らせやしないのに、責任を持って何かを為そうという意識が何処にも誰にもないように思えます。
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源平だけでなく木曽義仲を含めた三国時代だったわけね。非常にわかりやすい良作でした。あとがきに「難しかった」という横山光輝のあまり気が乗らなかった感が書いてあってそれもまた◎。
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全3巻
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いよいよクライマックス突入。源氏の頭領の下で活躍する義経。個人的には一ノ谷の熊谷直実と平敦盛の下りがお気に入りです。このシーンが描かれたシーンが少なく、青葉の笛の描写や、前日談として直実親子のやりとりがないのが残念です。
敦盛は超美形としてイメージしていたのですが拍子抜けでした。
鎌倉に護送された平維盛についても記載なく、平家一門の全てが壇ノ浦にで全滅したように誤解するような描かれ方。そして、その後の義経についても書かれていない…すこし物足りない。 -
巴御前の去り際が鮮やかすぎて、スピンオフないんですかこれ…? と思いました(ないよ)
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無駄なくさらっと終わった。源氏を描きすぎてなくていい感じ。
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三部構成の下巻。
木曽義仲上洛から、一の谷、矢島、壇ノ浦の戦いまで(1185年)
あらためて本書で以下の気づきを得た。
源頼朝が源義経・源範頼に対し、朝廷から官位を授かってはいけない理由を述べるシーンがある。平家は貴族政治を終焉させ武家政権を成立させたが、朝廷から官位を授かるという点では、貴族政治の延長であった。源頼朝は、武士が直接朝廷から官位を授かることを避けるため、京都には極力近寄らず、鎌倉に居を構え、源頼朝自身が武士に褒美を与える方法に変えた。これにより、諸国の武士が朝廷ではなく源氏に使える仕組み、幕府と御家人の関係を作っていった。源義経はこの禁を犯したため、源頼朝に追討されることになった。
中心勢力 褒美を与える主体
摂関時代 貴族 朝廷
平家時代 武士 朝廷
鎌倉時代 武士 幕府
本書の巻末に、横山光輝氏のあと書きが書かれている。当時の名前は、父親や主君から貰い受けているために、誰も名前が似通っている。名前に一番苦労したとのこと。
2012.7.19 読了 -
平家が滅亡するまでを描く。横山光輝氏の武将の書き分けが下手なので、シリーズを通して読みにくかったが、内容はつかめた。「平家物語」を初めて通読し、歴史の教科書で習ったことばかりだと言うことを確認できて良かった。
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平清盛を見るために、読んでみた。
とにかく登場人物が多いので上巻に
登場人物関係略図を書いて欲しかった。
ただ、全体としてはよく分かったのでよかった。