曹操 下巻: 魏の曹一族 (中公文庫 ち 3-32)

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  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (315ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122037939

感想・レビュー・書評

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  • 2009/08/19 文章は変わらないのに、歳をとっていくのが自然にわかる。若い方が好きだった。

  • 『秘本三国志』の著者・陳舜臣先生が、曹操の生涯を描いた傑作。子の曹丕や曹植らとの関係など、曹操一族にまつわるエピソードも豊富に取り上げられている。「人間」曹操の姿をぜひ読んでみて欲しい。

  • 徐州の虐殺や継嗣問題など、曹操の心理描写が多く出そうな場面に大幅に紙面が割かれています。
    その分戦などの描写は極僅かで、曹操とやり取りをする人物も創作の人物がほとんどです。
    曹操の息子達に関する捉え方が中々興味深くはありましたが、三国志好きとしては少々物足りなさを感じます。(2009年6月25日読了)

  • '09.03.14 読了

  • 血なまぐさい三国時代、曹操の次の世など、
    とても興味深く、
    それまで蜀派だったけれど、俄然、曹操の人を見る目に惹きつけられた。

  • 老いて年を重ねる毎に酷くなる持病に苛まれ乍らも尚、彼の頭脳は衰えない。
    相変わらずの統率力で自軍を導いた。
    そんな彼の父としての、また君主としての姿を見乍ら育った彼の子息達。
    壮絶な相続争いが起こり、次代の王位をもぎ取ったのは曹操が最も嫌っていた曹丕であった。
    曹操は、彼・曹丕の外見のみならず思想や思考回路、内面までもがそっくり己と似通った曹丕を快く思っていなかった。
    また、曹丕自身も自分が父から良く思われていない事を知っていた。
    やがて悪化した病に倒れ床に伏し息を引き取った曹操。
    次代の魏の君主を託された彼は何を思うのか。

  • 人間臭い曹操。陳先生の書かれる曹操はやっぱり素敵だ。

  • 上巻参照。

  • タイトル通り曹操好きにはタマラナイ本です。

  • おそらくこれが史実に近いかたちだと思います。『三国志演義』が好きな人には面白くないかもしれません。

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著者プロフィール

1924年-2015年。神戸市生まれ。大阪外国語大学印度語部を卒業し、終戦まで同校西南亜細亜語研究所助手を務める。61年、『枯草の根』によって江戸川乱歩賞を受賞し、作家活動に入る。その後、93年、朝日賞、95年には日本芸術院賞を受賞する。主な著書に『青玉獅子香炉』(直木賞)、『玉嶺よふたたび』『孔雀の道』(日本推理作家協会賞)、『実録アヘン戦争』(毎日出版文化賞)、『敦煌の旅』(大佛次郎賞)、『茶事遍路』(読売文学賞)、『諸葛孔明』(吉川英治文学賞)、『中国の歴史』(全15巻)などがある。

「2018年 『方壺園 ミステリ短篇傑作選』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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