奇貨居くべし 春風篇 (中公文庫 み 36-1)

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  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (356ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122039735

感想・レビュー・書評

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  • 呂不韋、13歳。なんとなく悪役のイメージがある呂不韋なので、今後の展開が楽しみ。気になる女性キャラも何人か登場。

  • 呂不韋の一生を描く。
    第1巻の春風篇は、その少年時代。

    みずみずしい筆致がすばらしい。

  • 1冊完結だと思ったのだがまだまだ続くよう笑 キングダムで悪く言われてる呂不韋のストーリー。日本に戻って続き買うか。。。

  • 秦の始皇帝の父であり、秦の宰相にまで登りつめた呂不韋の物語。

    呂不韋は商人(賈人)の子供として生まれた。3兄弟の二男。自分だけ兄や弟と異なる母を持ち、家では異物扱い。
    そんなある日父に命じられ父の元で働く鮮乙と共に旅に出ることとなる。
    ここから呂不韋の人生は大きく動く。

    1巻ではその呂不韋の少年時代が描かれています。
    呂不韋が外の世界を見て、多くのことを学んでいく様、そして大きくその才能を開花させる様はとても読んでいて気持ちが良いです。

    和氏の璧の事件に巻き込まれていく呂不韋の活躍がすごい。
    きっと大事を成す人はその運命にあうように様々なものに出会うのであろうなぁ……

    「仲さまは、ご主人にとって、他人ですか」P42

    これから如何に呂不韋が天下に名を馳せて行くのか、気になるところです。

  • 秦の宰相呂不韋を主人公とした小説。商賈の道を捨て、理想の政体を造る為、政治改革に邁進するも、秦王政の理解が得られなかった呂不韋。自らの生き方問うて、悩みながらも人として成長して行く青年時代。その中で、孫子・孟嘗君田文・藺相如・春申君黄歇などとのからみがあって面白い。今まであまり、良い印象を抱いてなかった呂不韋に対する見方が変わった一冊である。

  • 秦の始皇帝の父といわれる呂不韋の少年時代。
    不遇な環境から少しずつ世に出ていく時代。

    『見聞の豊かさのうしろに知識がないと、見聞を位置づけることも深めることもできない。』
    『人の資質は苦難によって磨きをかけなければ、光を放するようにならない』
    『知恵のある人とは、無限の能力を誇る人のことではなく、有限の能力を見極めた人のこと』
    『どんなに知恵が豊かでも、徳を備えていなければ大業はなせない』

    『わしは死人を生き返らせたわけではない。当然生きる者をわしが立たせたにすぎない』扁鵲(扁鵲)の言葉

  • 始皇帝の父とも言われる呂不韋。
    世界初の民主主義者ともいえないだろうか。
    戦国期を堪能できる作品。

  • 大好きな作家、宮城谷昌光さんの5巻からなる大作の第1巻。登場人物がすごく生き生きとしています。

  • 全5巻。秦の始皇帝の父かもしれないとの噂もある、呂不韋の物語。諸子百家の中の、雑家としての彼も有名でしょうか。「呂氏春秋」を編纂した人物としても知られています。

  • 小説としては面白い。でも、やっぱり呂不韋を美化しすぎ・・・あそこまでいくと聖人だ。

著者プロフィール

宮城谷昌光
1945(昭和20)年、愛知県蒲郡市生れ。早稲田大学文学部卒業。出版社勤務のかたわら立原正秋に師事し、創作を始める。91(平成3)年『天空の舟』で新田次郎文学賞、『夏姫春秋』で直木賞を受賞。94年、『重耳』で芸術選奨文部大臣賞、2000年、第三回司馬遼太郎賞、01年『子産』で吉川英治文学賞、04年菊池寛賞を受賞。同年『宮城谷昌光全集』全21巻(文藝春秋)が完結した。他の著書に『奇貨居くべし』『三国志』『草原の風』『劉邦』『呉越春秋 湖底の城』など多数。

「2022年 『馬上の星 小説・馬援伝』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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