改版 出雲の阿国 (下) (中公文庫)

著者 :
  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (511ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122040816

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  • 歌舞伎の創始者 出雲阿国
    一介の旅芸人だったところから、天下一の女に昇り詰めた女性の一生
    歌舞伎者の男装をして踊る等のアイディアはパートナーだった男性からの形見分けだったり
    恋愛からインスパイアされたところもあったようですね。
    斬新だったのが天下が豊臣から徳川に流れていくところも庶民の目からとらえられていたところ。豊臣の天下が続いていたらまた違った日本文化が生まれていたのではと予感させられました。

  • 基本的に阿国がとても魅力的な女性に描かれていて、引き込まれた。後半、意固地な阿国にいらいらはらはらしたけど…。庶民の前で一体となって踊るのが好きというのも好感が持てた。しかし、こんなに出雲と歌舞伎が近しいのに、今では遠くなっているのが、不思議であり残念。(京都に阿国の銅像があるらしい)もっと郷土の歴史を学びたい。

著者プロフィール

昭和6年、和歌山市生まれ。東京女子短期大学英文科卒。昭和31年『地唄』で芥川賞候補となり、文壇デビュー。以降、『紀ノ川』『華岡青洲の妻』『恍惚の人』『複合汚染』など話題作を発表し続けた。昭和59年没。

「2023年 『挿絵の女 単行本未収録作品集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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