- Amazon.co.jp ・本 (317ページ)
- / ISBN・EAN: 9784122042186
感想・レビュー・書評
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河内の悪党・楠木正成が主人公の歴史小説。正成の抱いた悪党の夢が、破れていく物語。惜しむらくは、湊川の戦いで、正成が自害するところまで描かれていないことか。何にしろ、間違いなく、男の生き様が学べる一冊。
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相変わらず北方は面白い!楠木正成が好きになった^^南北朝時代は魅力的な人物が多いね。北畠顕家、赤松円心もいいし。足利尊氏のはまだ読んでないけど、この本の中に出てくる尊氏は魅力的だね。北方が描く人物像が魅力的とも言えるかも。
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H22年にハマった北方太平記の締めに、年末年始のお休みにたっぷりと堪能させて頂きました。
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*上巻の感想のコピペです。
父に北方太平記をどさっと借りて、まず読むことにしたのがこれでした。入り口としてはとてもよかったですね、わかりやすくておもしろくて。
北方謙三の正成像は、現実主義で、機を見るに敏、利に聡い男。でも同時に見果てぬ夢を抱いていて、自分の現実性を夢のために使う。ある種の矛盾のある人物像なんだけれど、読後に残る印象は、筋の通った一本気な男、というもの。
苦しい苦しい千早の籠城戦がやはり一番の山場ですね。耐えつづけることのすさまじさもあるけれど、それ以上に、このときは正成を中心とした心のつながりがもっとも強かった。赤松円心とも、大塔宮とも、このときは確かに繋がっていたのだと思える。夢が一番近づいた瞬間。それを横から突き崩した足利尊氏が、魅力的で、どこか正成とも通じ合う部分を持つ男という風に描かれているのが皮肉というかなんというか。
読了当時は、「湊川」と言われてもピンとこなかったわたしですが、正成が湊川で迎える最後まで描いていないのがまたいい、と他のいろいろを読んだ今なら思えます。 -
2006年1月2日購入
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2009年01月 8/8
2011年12月 03/076 -
終わり方が唐突。極めて北方謙三色強し。