スカイ・クロラ (中公文庫 も 25-1)

著者 :
  • 中央公論新社
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感想 : 707
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  • Amazon.co.jp ・本 (333ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122044289

感想・レビュー・書評

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  • 15年くらいぶりに再読

    一貫してカンナミの視点からストーリーが語られるが、カンナミに感情の起伏がなく、生きることに価値を見出してないのにつられて、とても淡々とした気持ちでどんどん読み進められる

    世界の設定がほとんど語られないのに、世界観にとっぷりと浸かれる不思議な感覚が気持ちいい

  • 独特な世界観だなあ。少年戦闘機パイロットの話だけど、血生臭さはなくて、むしろ常に乾いた感じが作品を覆っている。
    余計な描写がなくて、どこか現実味の無い寓話のような詩のような哲学的な世界観。
    永遠の子どもという設定で、手塚治の火の鳥にも永遠に死ねない体の話があった気がするけど、それに似たゾッとする感覚があった。
    急展開にちょっとビックリだったけれど、安易なラブコメに陥らないところが、この作品の醍醐味かな。
    コーヒーを飲んでミートパイを食べなから読みたい一冊。

  • 小・中学生くらいで読んでいたらものすごく影響を受けていたんじゃないだろうか。大人になって読んだから駄目だ、じゃないのだが、10代の自分がこの世界を見てどんな気持ちになったか想像して、それを体験したかったなあと少し残念。
    でも草薙水素から受ける死の匂い(Fになる・四季博士と似てる)は、大人になった私の方が圧倒的に共感できる。

    あとは、鶴田謙二さんの感想(素直)になんでか感動した…的確な気がして。本を読めなくなる時期ってある。それを突破してくる本に出会えると、本当に嬉しい。

  • 素直に面白かった。 
    時系列的にはこの後に出版されているものが先になるようですが、シリーズすべて読み終えてからまたこの本を読んだら、より深く入り込めるんだろうと思う。

    このままの気持ちで次の作品を読みたい

  • 閉塞的な世界観が好きだなぁ


    読後に感じた現実味に、少しの恐怖と驚き

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  • 難しかった。
    人は自分の人生に意味を見出そうとしたり、人との価値観の違いに苦しむけど、それこそが濁りで、汚れだということを主人公は考えるんだろうか…
    主人公の「何にも縛られたくない」という気持ちや、草薙の「死こそが救い」な考えはよく分かる。
    生き返ることがわかっていれば尚更だ。
    人生、生きることこそ縛りだとは思う。
    あまりにも今生きている現実とはかけ離れていて、鳥になって地上を眺めているような気持ちになった。
    ふわふわします。

  • 読後感が好き。

  • 見ようと思ってスイッチを入れたのかスイッチを入れたらたまたま放映していたのか覚えていないが、テレビで見た映画版に心を惹かれたので、いつか原作も読んでみようと思ってから早くも10年以上が過ぎて、覚えているのは、綺麗な映像だったことと、なんだか救いのない話だったという曖昧な印象だけになってしまったが、ふと思い立って手に取ってみたら、映画版は、記憶にある限りでは、原作の雰囲気をよく再現していたことが分かって感心した。それにしても、結末が違うような気がするものの、やっぱり救いのない話だった。

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著者プロフィール

工学博士。1996年『すべてがFになる』で第1回メフィスト賞を受賞しデビュー。怜悧で知的な作風で人気を博する。「S&Mシリーズ」「Vシリーズ」(ともに講談社文庫)などのミステリィのほか「Wシリーズ」(講談社タイガ)や『スカイ・クロラ』(中公文庫)などのSF作品、エッセィ、新書も多数刊行。

「2023年 『馬鹿と嘘の弓 Fool Lie Bow』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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