- Amazon.co.jp ・本 (593ページ)
- / ISBN・EAN: 9784122045477
感想・レビュー・書評
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副題の通り、日本の歴史のうち推古天皇前までの神話の世界である。
よく言われるように、推古天皇以前は歴史ではない。
そこは旧辞や帝紀を元にした神話の世界である。
筆者が最初に指摘しているように、本書の目的は旧辞、帝紀から可能な限り歴史の真実を読み解こう、ということである。
旧辞と帝紀の記述の違いから、どちらの話が現実と適合するか、自然な解釈ができるかを様々な学説を検討し、それらの良い点、悪い点を説明している。
古事記や日本書紀は聞いたことがある人は多いかもしれないが、旧辞や帝紀となるとそんなに馴染みがないのでは、思う。
本書で日本の成り立ちを勉強しておくのも一つの教養であろう。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
一般向けの通史シリーズである中央公論社の「日本の歴史」の第1巻ですが、記紀神話と考古学における戦後歴史学の成果を紹介しながら、古代日本の真実に迫ろうとしています。
記紀神話の解釈については、津田左右吉の文献学的・批判的研究や、大林太良の神話学的研究などを参照し、さまざまな角度から、歴史とそれを記録する人間の営みについて、比較的詳しい検討がおこなわれています。また考古学的観点についても、井尻正二や森浩一らの研究成果を紹介しながら、戦後の歴史研究の新しい息吹を読者に伝える内容になっています。
邪馬台国論争や江上波夫の騎馬民族説をめぐる論争などにも立ち入り、それぞれの立場から寄せられた議論を比較検討しているところなど、一般向けの通史としてはやや踏み込んだ内容になっていますが、著者の議論の運び方は懇切で、分かりやすいと感じました。 -
謎に満ちた日本民族の生成を神話学・歴史学・考古学の最新の成果によって解明、神話の中の真実を探り、女王卑弥呼を語り、日本の歴史の夜明けを描く。
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50年前の本だけど、大きな流れを捉えるには良い本じゃないかと思う。
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神話の部分を読みたかったので、神話以外の時代は流し読みした程度だが、文献学的、考古学的、その他膨大な学問的な知識と批判精神で物事を分析していて圧倒される。歴代天皇が神話なのか実在なのか等、興味深い話が多い。
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わたしは、今日本に留学しています、日本の歴史や、文化や、習慣を了解のは、必要です、それは、日本でよく生活できるに役立つと思います。