日本の歴史 24 (中公文庫 S 2-24)

著者 :
  • 中央公論新社
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (563ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122047297

感想・レビュー・書評

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  • 国会議員による戦争を肯定するような発言が出た今の時代に読んで、身につまされる思いがしました。日本がなぜ過去に戦争につきすすんだのか、その考察が最終章に「ファシズムの日本的特質」として書かれているが、民主主義の未発達と無責任体制は今もたいして変わっていないように感じる。この構造的課題を改善しないかぎりは今の時代も「戦前」であり、ここで食い止める責任が今を生きている自分たちにあるんだと思った。

  • 【読書レビュー 587】
    大内力(解説・柴垣和夫)『日本の歴史24ーファシズムへの道』中公文庫、2006年

    世界の動きと日本、金融恐慌、田中内閣、社会主義の勃興、中国問題、大恐慌襲来、社会運動の激化と衰退、恐慌克服策の展開、ファシズムの擡頭、満州事変、準戦時体制へ、二・二六事件、暗い谷間、エロ・グロ・ナンセンス、ファシズムの日本的特質

  • たび重なる昭和の恐慌が、経済界の混乱と民衆生活の破綻を拡大する状況のなかで、軍部ファシストは台頭し、満州事変・国際連盟脱退をへて、日本は孤立化の運命をたどる。おりしも起きた二・二六事件は、苦悶するデモクラシーに最後の止めをさし、戦争への道がつづいてゆく。

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著者プロフィール

1918年、東京都生まれ。東京大学卒。マルクス経済学の理論と経済政策を専門とし,宇野弘蔵理論を基礎にとくに農業問題に傾注した。東京大学教授、信州大学教授をつとめる。2009年に死去。マルクス経済学労農派の大内兵衛は父。

「2019年 『経済学 下巻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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