痴人の愛 (中公文庫 た 30-52)

著者 :
  • 中央公論新社
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感想 : 66
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  • Amazon.co.jp ・本 (359ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122047679

感想・レビュー・書評

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  • ナオミは品もないし、女性から見たら全然魅力を感じないような女性。
    それにはまって人生を捧げちゃうなんて…バカだなー…。

    でも、周りからどう言われようとぶれないナオミの強さには、呆れを通りすぎて尊敬すらしそうになったw
    結局、周りから見たら滑稽で最低な暮らしに身を落としていく様に見えるけれど、当人達はそれで幸せなんでしょうね。
    そう考えると、あれはあれで究極のハッピーエンドなのかも。
    自分で自分にブレーキをかけちゃうタイプの私からすると、少し羨ましくもあるな。

  • どの場面が特にいいかと聞かれると困るけれどもそれでも読ませるからすごい。
    常にナオミの匂いを嗅がされる読者と譲治。
    もうどんどん耽溺していって自分まで(話運びを嫌悪してても)征服される。レビュー見てて沢山「最悪だった」と、私もある程度そう思うけどそれが谷崎の思うつぼなんだろう……

  • 男の人は憧れるかなぁ〜。自分好みの女に育てるっていうの。ナオミちゃん❤️って、ただただ気持ち悪かった。

  • マゾヒストの人って、女王さまが好きってよりは虐げられてる自分が好きなんだよなって結論で友人と意気投合した。
    因みにこの本の場合は谷崎さんが谷崎さんに心酔してる感じを勝手に受ける。結構好きです本当にありがとうございました。
    ストーリー性以外のところから拾うところが多いと思った本。有名な作品なわりにとてもとても好き嫌いが分かれそうでした。

  • これを小説にしちゃうところが、大谷崎!言葉の豊富さ、表現の豊穣さが、ナオミが浮かびあがらせる。たったこれだけ!?の中身なのに、笑。

  • 男ってこういう女が好きだよね。
    昔より機微が分かるわ。

  • 痴人の愛
    なさそうでありそうな話

    男は実はだまされたいという記述に少し共感を感じました
    手のひらでまわしているようで、実は踊らされている
    しかしそれを願っているような

    とにかく面白かった

  • 美少女ナオミの若々しい肢体にひかれ、やがて成熟したその淫蕩なまでの底知れぬ魅力のとりことなった譲治。奔放なナオミは譲治の背に跨って部屋中をめぐる。女の魔性に跪く男の焦燥と陶酔を描く谷崎文学の傑作。

    *****

    タイトルだけは授業で見知った「痴人の愛」。
    だけども内容を全く知らなかったのでさて読んでみるかと読み始めた。読んでいくうちに引き込まれはしたもののなんだかよくわからないうちに終わってしまった感じ。
    自分の理解力が乏しいせいか、あとがきで「男性マゾヒストが自分のその異常性愛に見合った女性サディストを集所の頃から話がてで育成してゆく喜びを描いたのが、この小説なのである」とあってはじめてあそうだったのかと色々納得してしまう点が多かった。
    谷崎はまだ早かったか…。

  • 有名な作品なので読んでみました。
    これが、「谷崎文学」?なの?

    ナオミ、やりすぎ!いろんな意味で。
    そして、譲治は許しすぎ。っていうか、これがMというやつなの?
    凄いね。ノーマルな(だと思う)私には、理解しがたい世界でした。
    でも、お話としては、面白かったです。
    その後、ナオミと譲治はどういう人生を送ったんだろう…。

    ちょっと、沢尻エリカ夫妻のことが頭をよぎりました。

  • 昼ドラです!日本語がきれいだけども

著者プロフィール

1886年7月24日~1965年7月30日。日本の小説家。代表作に『細雪』『痴人の愛』『蓼食う虫』『春琴抄』など。

「2020年 『魔術師  谷崎潤一郎妖美幻想傑作集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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