とせい (中公文庫 こ 40-8)

著者 :
  • 中央公論新社
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感想 : 61
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  • Amazon.co.jp ・本 (331ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122049390

感想・レビュー・書評

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  • 感想
    面白い!昔カタギの組長についていく日村が健気で共感できる。

    阿岐本も能天気に見えて実は色々考えてそう?引き際も鮮やか。結果、出版社はV字回復。第二段も読みたい。

    あらすじ
    昔カタギの阿岐本組は下町の一本独鈷の小さなヤクザだ。阿岐本は人望はあるが、思いつきで様々なことに手を出す。ナンバー2代貸の日村はいつも苦労していた。

    今回、阿岐本は、兄弟分の組から倒産しかけの出版社を手に入れ、社長になることにした。週刊誌、女性誌、文芸の立て直しから、組の取り立ての仕事、警察への対応、出版社がある地区の縄張りなどの揉め事など日村はアクセク立ち回る。

    出版社はV字回復するのか?

  • 暴力団の話ではなく「ヤクザ」の話だ。任侠の世界なので素人さんには手を出さない。素人の正攻法ではうまく行かないものが、裏の世界の方法ではうまく行く。そんな方法で出版社を立て直していく。痛快ではないか。

  • やくざが出版社の社長になる!?
    シリーズ化も納得の面白さ。

    一風変わった組長の元、普通のヤクザとは違った苦労をする、主人公。

    シマを大切に。
    カタギあってのヤクザ。
    阿岐本組は、暴力団ではなく、任侠。

    テンポよく、楽しく、時にじーんとくる。
    最後までハラハラドキドキ。
    http://koroppy.cocolog-nifty.com/blog/2012/10/post-f07a.html

  • 改題されて今は『任侠書房』

  • 一生懸命生きる、出版社を引き受けたやくざの親分と、1の子分。おもしろかった。今野ワールドさすがです。

  • 阿岐本組組長が倒産寸前の出版社の社長をやると言い出したことからはじまる物語。
    ヤクザのお話なのにヤクザがいい人に見えてくる。
    トラブルに巻き込まれながら解決して出版社を立て直していくヤクザたちを応援しながらおもしろく読みました。

  • ヤクザが書房の取締役に?

    まったく関係ない人が書房に関わり
    景気を上向きにしていくだけでなく
    裏の世界の問題も解決していく。
    流れがスムーズでスルスル読めた。

    なんといっても日村さんがかっこいい。

  • ヤクザのお話。人のいい(だけじゃないけど)組長の人柄が何だかほっこりしたし、面白かった!

  • 過去の既読本

  • 任侠道をわきまえたヤクザが今時いるなら、いいなぁ。

  • p.40
    「何か食っていくか?」
    「マックでハンバーガーでも食べますか?」
    「頼むからよ、ヤクザなんだから、そんなもの食うなよ…」

    任侠ヤクザが慣れない出版社の社長になり、慣れない仕事が始まる。特技を持った人が都合よくいて、闇金やらシマの話やら出て来て、わやわやトントン拍子に進んでいくところが愉快。
    運のある人柄がいい人たちばかりで軽いストーリー、こんな感じに社会の裏側を覗くのは楽しいなと。

  • やってしまった(T_T)
    題名が任侠書房となり再度発売。
    同じ本を2冊購入してしまった。

  • おもしろかった。
    ヤクザさんが、同じ人間なんだとわかり、身近に感じられるようになりました。

  • これぞまさしくエンタメ小説!

    ヤクザものですが、人情溢れる登場人物たちに優しい気持ちにさせてもらえました。
    親分、憎めない人だなぁ。

    最終的には丸く収まることが分かっていても
    それでもハラハラしてしまう。
    余り期待しないで読んだ分、何だか得した気分です!

  • 組長の思いつきで出版社の役員になってしまったヤクザの組員・日村が主人公。
    次々と色々な無理難題が降りかかってくる日村が不憫。。でもどんどん活気を取り戻していく社員、適材適所でがんばる組員たちの姿に嬉しくなる。テンポ良く楽しく読みました。
    甘糟刑事のオドオドぶりになぜか安心する(笑)

  • 面白かった〜。任侠病院、マル暴甘糟、任侠学園と読んで、最後これ。これが始まりなんだよね〜。もっとこのシリーズ読みたい。

  • 最近今野敏ばかり読んでいる。
    これはヤクザが主役のお話。今は改題されていますが、元のタイトル『とせい』の方があってる気はする。

    相変わらずの安定した面白さ。
    暴力団ではない、ヤクザなのです。

    2015.09.13

  • 2015.8.17

  • 昔気質のヤクザがひょんなことから出版社を立て直すことにな痛快ユーモアピカレスク。

    いやあ今野敏はホントに上手いよなあとあらためて思ったことであるよ。

  • 痛快でスルスル読める。
    まさか、ヤクザと暴力団にそんな違いがあるなんて知らなかった。
    ごくせん的な仁義を通した任侠ものって言うのか。
    こういう団体だけなら、暴追の必要は確かにないのかもしれないし、ちょっとお知り合いになってみたいとすら思うけど、現実問題、こんなヤクザはいるんだろうか…?

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著者プロフィール

1955年北海道生まれ。上智大学在学中の78年に『怪物が街にやってくる』で問題小説新人賞を受賞。2006年、『隠蔽捜査』で吉川英治文学新人賞を、08年『果断 隠蔽捜査2』で山本周五郎賞、日本推理作家協会賞を受賞。

「2023年 『脈動』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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