イソップ株式会社 (中公文庫)

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著者 : 井上ひさし
制作 : 和田 誠 
  • 中央公論新社 (2008年6月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (321ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122049857

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イソップ株式会社 (中公文庫)の感想・レビュー・書評

  • 星新一さんの本の絵だ!と思って読んだ。

    夏休みの物語。
    こういうほのぼの系の話に、
    母がいない家庭、父が再婚するかも、
    と言ったテーマは正直イマイチ。

    大人だけでなく、十代もターゲットにしている話でしょ?
    だったら、あえてそのストーリーは必要なのか?
    と思った。
    純粋に、父の格言(だっけ?)を話ごとにつけて、お姉ちゃんとやんちゃな弟君が成長していく、という形でも、個人的には良かったのでは、と感じた。

    最近、絵本でも、母親が亡くなる話が流行っているが、
    絵本を読む世代に、全く必要の無いテーマであり、
    「死」=「感動」
    という絵本の読み聞かせをする世代を実はターゲットとしているチープな感動話はアホらしいと思う。

    ということで、この作品にも、引っかかる嫌な気持ちを感じた。

  • こんな童話を井上さんは書いていたのね!
    十年くらい前の刊行のようだ。

    夏休み、母のいないさゆりと洋介きょうだいは、田舎のおばあちゃんの家で過ごす。
    父は童話専門の出版社の社長として、海外のブックフェアを回り、買い手を見つける出張にでかける。
    そこで毎日、きょうだいのために、童話を送ってくる。
    社員の、いつもにっこり弘子さんの手を通して。

    いたずらっ子の弟洋介が、しっかり者の姉、さゆりの心を開いていくのが面白い。
    大切な人が大切にしている人は、自分たちにも大切だ。
    洋介は普段しょうもないいたずらばかりしているけれど、そんな素朴な愛情を表現できる子どもであるようだ。

    しかし、この本が面白いのは、メタ物語になっているからだ。
    このさゆりたちが出てくる話の中に、父や、弘子さんが書き送ってくる話、他の登場人物たちがする話が埋め込まれている。
    その話の一つ、温暖化で水没しようとしている南の島の、小さな王様の物語は、父の会社、イソップ株式会社にやって来て...と、話と話が交差していく。

    子供のころ、この本に出合っていたら、夢中になっていただろうなあ。
    今、短い大人の夏休みを過ごしながら、この本を読み、うとうとしながら、ああ、夏休みが終わっちゃう、家へ帰らなきゃ...と思ってしまった。

  • 毎日小さなお話を作ってくれるお父さん。

    なんてステキな人なんだろう!

    田舎のおばあちゃんとこでの生活も、「夏休み」って感じがして、自分の子供の頃の夏休みを思い出したりしました。
    うちの子は「親の田舎」が近所だから、こういうのないんだよなあ。ちょっとかわいそう。

    和田誠さんの絵はやっぱりかわいい。

  • やっぱりひと夏過ぎれば子どもは成長するもんだなぁ。
    いつの間にか、姉のさゆりを心配ばかりさせていた弟洋介がかっこいいこと言ってるし。おとうさんから(じゃないときもあるけれど??)の毎日届く物語はちょっぴりしらける教訓がついているときもあるけれど、ふたりへの愛情いっぱいの宝物だね。

  • 寓話だけでない作品。子供といえども敏感に大人の変化に気づき、悩み、そして成長するもの、と描いている。父親が書く創作寓話にはツッこみたくなる。所々、日本語の面白さを説く井上ひさし節あり。子供に本を読ませる意義あり。物語以外の部分も知識として楽しめる一冊。

  • オチがいまいち。前半はただ平坦でさして面白くない。

    暇つぶしにはなったかな(笑)

  • 童話作家で小さな出版社の社長を父に持つさゆりと洋介の姉弟のひと夏の物語。


    本作は、和田誠さんが挿絵を書いています。
    さゆり・洋介は夏休みの間、祖母の家で暮らすことになるのですが、毎日父親より送られてくるお話の内容に沿ったイラストが挿入されていて、見ているだけでちょっと楽しくなりました。
    また、お話を通して子供が成長していくというこの作品全体の物語も面白いのですが、父親から子供たちへ送られてくるお話も楽しい素敵な内容でした。
    送られてくる物語と姉弟二人の田舎の生活で物語は展開するので、ハラハラドキドキな展開などはありませんが、のんびりと暖かい雰囲気の素敵な作品でした*

  • 久々に井上ひさし氏の他の本も読みたくなった。

  • 児童書の出版社の姉弟が夏休みに田舎のおばちゃんちに行く。
    お父さんからは毎日ショートショートくらいのお話が一話届く。
    ふたりの夏休みの物語の中にお父さんが送ってくるお話が入り込んでいる。お話には和田さんの挿絵が全部ついている。
    井上さんらしき人がおばあちゃんの田舎に本を送って小さな図書館ができるというエピソードがある。
    遅筆文庫というなまえかどうかはわからなかったな。

  • 本とは全然関係がありませんがこの頃読む文庫本、和田誠さんの表紙が多いなあ。それだけたくさん仕事をしてらっしゃる、ということなんでしょうが。いや、ふと思っただけなんですけれども。

    ん~。何と言うのか。小さな話がいろいろ入っているのですが。主人公の洋介君の言うとおり、教訓のせいで白けますね、うん。題名とか構成が星新一さんみたいだなあ、と思いました。自分は星新一さんのほうが好きだなあ。

  • 久々に、学生さんに貸した本。時折、これ読んでみてと、無理やり貸つける。きっと迷惑と思っているかも・・・,ミアネ。
    この本の中で描かれている魚清さんのお兄さんを、発達障害のかたの認知の特徴を説明するのに使わせてもらっている。
    それ以外にも、子どもたち二人の性格の特徴が、行動としてすばらしくわかりやすく表現されている。
    読売新聞で連載中のときから、毎週読み続けていた好きな本のひとつ。
    和田誠さんの絵がまたかわいい。

  • 物語の中に物語があります。

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