- Amazon.co.jp ・本 (673ページ)
- / ISBN・EAN: 9784122051454
作品紹介・あらすじ
人類という生物の起源はどこにあるのか。文明はいかに生まれ発展したのか。最古のヒトの発見や世界中に移動した古代人の痕跡、メソポタミアやエジプトで発展した大文明の遺跡や発掘資料をもとに人類史の謎に迫る。
感想・レビュー・書評
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図書館で借りた。
中公文庫の世界の歴史シリーズの第1巻だ。文庫ながら700頁弱と超分厚く、しかもそこに先史~古代オリエントだけが詰まっているという、超詳しい歴史教科書。
基本的に教科書的な文章が続くので、それを面白くないと言えば面白くないのかもしれない。私はこんな本があっても良いとは思う。時折最新研究の状況なども記載されている。
エジプトはわりと理解できていたが、オリエント・メソポタミアという枠はあまり整理できていなかったので、この本で整理した。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
NDC209
目次
第1部 人類文明の誕生(人類のはじまり;食料生産のはじまり;文明の誕生;文化と文明)
第2部 都市と帝国(メソポタミア文明の誕生;都市の境界をこえて;人びとのくらし;アッシリアとフリ人の勢力―前二千年紀前半の北メソポタミア;国際関係の時代―前二千年紀後半のオリエント世界;大帝国の興亡―前一千年紀前半のアッシリアと周辺世界)
第3部 ナイルが育んだ文明(エジプト文明の成立;官僚国家への道;オリエントの国際政治のなかで;栄光と衰退) -
2017.07―読了
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一回目
詳細に歴史が書いてあって面白かった -
なんとか、一ヶ月かけて読了した。
だいたいの内容は人類の起源とメソポタミア文明、エジプト文明の3つかな
[more]
人類の起源に関してはこれといって、大きな衝撃は味わなかったように思う。と言うのも、自分はジャレド・ダイアモンドの『銃?鉄?病原菌』を読了している為だと思う。あちらは人類史に焦点が当たっているから
メソポタミア文明については予想以上に記録が残っている事に驚いた。
紙発明以前だと思うが、年間収穫予想や戸籍みたいな行政記録に関しても粘土板に楔形文字で記録するとは手間が掛かり過ぎるのではないかと思った。
そのお陰で現代になって、当時の事を調べられるのだから、ありがたい事ではあるけど。
エジプト文明に関してはペルシアやマケドニアに支配されるまでは、ずっと同じ王朝が続いているのかと思っていたが、王朝は結構変わっていた。
それより驚いたのが、ペルシア帝国に支配されて以降、1952年の独立まで他国に支配され続けていた事に驚いた。 -
人類という生物の起源はどこにあるのか。文明はいかに生まれ発展したのか。最古のヒトの発見や世界中に移動した古代人の痕跡、メソポタミアやエジプトで発展した大文明の遺跡や発掘資料をもとに人類史の謎に迫る。
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「世界の歴史」シリーズの1巻なので、人類史的な導入から、メソポタミア、エジプトと、紀元前500年前後までの流れが語られています。
個人的にこの時代の話は全くの無知だったので、全編大変楽しく読み進める事が出来ました。
メソポタミアもエジプトも、普通に持たれてるイメージよりはずっと文明的な社会だったんですねえ。
もっとこの時代の勉強をしたいと思える、良い入門書だと思います。 -
どれほどの隆盛をみても、最後は他国に併合され、文化と歴史もろとも消え失せていく、なんとも不憫な話である。エジプトは、先史文明を築いた場所ではあったけれど、ペルシアに征服されて以降約2500年もの間、他国の支配を受けねばならなかった。古い記憶のまま留め置くのではなく、それらを現代に蘇生させ、われわれの生きる知恵にしていけたらばどれだけ有効だろうか。
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この手の本の文庫版が出てくれるのはうれしい限り。
説明も親切で分かりやすく、写真も多い。
が、如何せん高いので★1個減らしました。
せめてち○ま文庫程度にしてくれ…。
なので好きな分野限定の購入になりそう。