アウトサイダー(上) (中公文庫 ウ 6-3)

  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (278ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122057388

作品紹介・あらすじ

アウトサイダーとはインサイダー(社会人)の対立概念。社会に適応せず、秩序の内側に留まることを拒絶する…。H.G.ウェルズ、カミュ、ヘミングウェイ、ニーチェ、ゴッホ、ニジンスキー、アラビアのロレンスらアウトサイダーたちの作品や人物を論じ、全世界に衝撃を与えた著者二十五歳の処女作。

感想・レビュー・書評

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  • 「アウトサイダーとはインサイダー(社会人)の対立概念。社会に適応せず、秩序の内側に留まることを拒絶する…。H.G.ウェルズ、カミュ、ヘミングウェイ、ニーチェ、ゴッホ、ニジンスキー、アラビアのロレンスらアウトサイダーたちの作品や人物を論じ、全世界に衝撃を与えた著者二十五歳の処女作。」

    「「人生にいったい何の意味があるんだ」と思ったことがあるなら、今も思っているなら、ぜひこの本を読んでほしい。
    タイトルともなっている「アウトサイダー」とはいったい何者のことなのか?「日常の退屈」に負けずに、どうしたら人は楽しく生きていけるのか?そんな疑問を、古今東西の文学を引っ張り出しながら論じた本です。ニーチェ、カミュ、ドストエフスキー、ヘッセ、キルケゴール。」(三宅香帆)

  • めっちゃ専門用語や込み入った考察、比喩、可能性の妄想などがバンバン出てくるのに超わかりやすい上に文章表現力が抜きん出ており、とてつもなく面白い。とても中卒の24歳の筆力・知識量ではないバケモノ的な傑作

  • 思索

  • 原書名:THE OUTSIDER(Wilson, Colin, 1931-)
    盲人の国◆無価値の世界◆ロマン主義的アウトサイダー◆コントロールをめざして◆苦痛の閾

    著者:コリン・ウィルソン(1931-)
    訳者:中村保男(1931-2008)

  • 現実に不満を抱き、社会に適応しないアウトサイダー。そのアウトサイダーについて、哲学者、芸術家、文学者などを参考にしつつ、解説する図書。内容は意外と難しかった。文学作品の紹介として読めることもできる。下巻へ。

  • 居場所のなさへの不快は幼少の頃から抱き続けてきたし、自由をかち得ることの困難さの認識は深まるばかりだ。事物が自分の視覚に達するまでの長い行程(時間的にはアッという間の)、目の前の林檎の赤は私だけの色彩、人とは決して共有できないという孤独にも苛まれてきた。しかし社会と生活がそんな戯言を許さない。自己をかなぐり捨てたいという衝動は今も時々襲ってくる。上巻はウェルズ、サルトル、カミュ、ヘミングウェイ、ゴッホ、ヘッセ、ロレンス、ニジンスキー、ニーチェ等を題材にしたアウトサイダー論。大いに感情移入しながら下巻へ。

  • 引用が多くてそれらを読むともっと面白くなるんだろう。言説もまさにアウトサイドをなぞるようで、深夜の独り身でタバコ吸いながら読むのにピッタリ。でも、買って2時間で読み切るほど没頭はしていない。ここにすら居場所は無いのか。いや、居場所じゃない。煙に巻かれた孤塔の一室こそがその指し示す"間隙"なんだ。ゆとりでもある。ゆとりのなかで其れなりに生きられるのは社会が豊かな証でもある。内側で働いて疲れ気味の人や国を挙げて存在感を示さなきゃってトチ狂ってる方々は、来る日も来る日もこれといった事が起きない自宅を警備している人たちを見て「あぁ、こんなゆとりがあって豊かなんだから頑張り過ぎかなぁ」とホッとして頂ければ良いんじゃないでしょうか。

  • BSフジ「原宿ブックカフェ」のコーナー「ブックサロン」で登場。

    ゲスト金田一秀穂さんの人生を変えた一冊。

    「中学3年生の時だったと思うんですが、みんなと仲良くするのが嫌だった時期があるんですよ。困ったなぁと思って、ひょこっと本屋さんに寄った時にみつけたのがこの『アウトサイダー』という本に出会って。『そうか!僕は外側の人間でいいんだ!』ってわかったんですよ。」(金田一秀穂さん)



    原宿ブックカフェ公式サイト
    http://www.bsfuji.tv/hjbookcafe/index.html
    http://nestle.jp/entertain/bookcafe

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著者プロフィール

"コリン・ウィルソン
1931-2013
英国、レスター生まれ。
16歳で経済的事情により学校を離れ、
様々な仕事に就きながら執筆を続ける。
1956年、評論『アウトサイダー』を発表。
これが大きな反響を呼び、作家としての地位を確立。
主な著書に『殺人百科』(61)、『オカルト』(71)など。




"

「2019年 『必須の疑念』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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