自分の頭で考える (中公文庫 と 12-11)

著者 :
  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (219ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122057586

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  •  「知的生産の技術」は知識、「思考の整理学」は思考、知識と思考は別のもの。ともすれば、知識と思考は相反する概念になりそう。日記をつけるのは気休め。日記より予定を立てる方が建設的か。

  • 余計な知識を遠ざけ自ら考えるという独創を貫く。文学論、エスカレーター人生、手紙のたしなみ、スポーツ論、カバーする範囲は幅広く独特の視点から論旨がまことに興味深い。忘却論に心惹かれた。時間がくれば一服。気分も晴れ晴れさせないと大きなミスにつながるからだ。加えて一息入れて気分一新すれば効率のよい仕事ができる。休むのも仕事のうち。忘れる時間、一服の時間は勉強の効率も高める。忘却は力であり飛躍のステップ台。休んでばかりの自分に明るい希望の灯をともしてくれた。

  • 自分の頭で考える
    ・忘却は力である
    ・文学とは、読者と筆者の化学反応によるもの
    ・朝、計画を立てるべし。まず面倒なことから
    ・蚕のような人生。自分のためだけに生きるのはアリンコと同じ。

  • 外山さんの考えがわかるエッセイ集。理屈などは別本でまとめてくれてるが、感想も含め率直に書かれていて、外山さんの為人がわかる一冊

  • 知識というのは他人の考えた結果だから知識があれば思考をショートカット出来る(数学における公式のようなもの)。であるがゆえに知識を得れば得るほどに己の頭で考えるという機会がどんどんと減っていく。

    ショーベンハウアーがいうところの「読書とは他人にものを考えてもらうことである」ということにつながるなぁ。

  • とやま 散歩 オリンピック 中国人

著者プロフィール

外山 滋比古(とやま・しげひこ):1923年、愛知県生まれ。英文学者、文学博士、評論家、エッセイスト。東京文理科大学卒業。「英語青年」編集長を経て、東京教育大学助教授、お茶の水女子大学教授、昭和女子大学教授などを歴任。専門の英文学をはじめ、日本語、教育、意味論などに関する評論を多数執筆している。2020年7月逝去。30年以上にわたり学生、ビジネスマンなど多くの読者の支持を得る『思考の整理学』をはじめ、『忘却の整理学』『知的創造のヒント』(以上、筑摩書房)、『乱読のセレンディピティ』(扶桑社)など著作は多数。

「2024年 『新版 読みの整理学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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