化学探偵Mr.キュリー2 (中公文庫 き 40-2)

著者 :
  • 中央公論新社
3.54
  • (30)
  • (91)
  • (129)
  • (9)
  • (1)
本棚登録 : 1234
感想 : 79
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (330ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122059900

作品紹介・あらすじ

鉄をも溶かす"炎の魔法"、密室に現れる人魂、過酸化水素水を用いた爆破予告、青酸カリによる毒殺、そしてコンプライアンス違反を訴える大学での内部告発など、今日もMr.キュリーこと沖野春彦准教授を頼る事件が盛りだくさん。庶務課の七瀬舞衣に引っ張られ、嫌々解決に乗り出す沖野が化学的に導き出した結論は…!?大人気シリーズ第二弾。文庫書き下ろし。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 通称Mr.キュリーこと沖野春彦准教授と、庶務課新人の七瀬舞衣が、持ち込まれる日常の謎を化学的に解き明かすシリーズ第二弾。
    今回も庶務課に持ち込まれた厄介な謎を、好奇心旺盛な舞衣が積極的に理学部化学科の沖野を巻き込みながら解決に導いていきます。

    化学探偵と5つの謎(五話の短編集)
    第一話 河川敷で炎の火柱を起こす老人「炎の魔術師」
    第二話 学内アイドルオーディションの開催と同時期に起こる試薬の盗難事件と爆破予告「盗まれた試薬の使途」
    第三話 祖母の死と封印した記憶に漂う甘い香り「疑惑の記憶」
    第四話 コンプライアンス違反の告発から解明される真実「幻を見た者たち」
    第五話 洋館に怪しく光る緑色の灯り「人魂の正体」

    ちょっぴり切なさもありながら、今回もテンポよくコミカルさも忘れずに(笑)楽しめました。

  • シリーズ2冊目。大学庶務課の舞衣の元へ持ち込まれる謎を准教授沖田と共に解いていく短編集。炎の魔術師の話が一番平和にまとまっていて好き。リアリティあるかと言われればそうでも無いのだけど化学の部分は嘘をついていないと思われるので、これらの事件のいくつかは再現可能だと思うと面白い。実は沖田先生が面倒見良いところも好きなポイント。(3/15)【2024-14】

  • 相変わらずさらっと読める人が死なないミステリー。
    炎の魔術師の話が一番好き。
    推理ものでよく使われる青酸カリは「そうだったのか!」と新たな知識を手に入れた気分。
    恋愛に絡む話も多いけど主人公達はくっつく感じはまだない印象。

  • 事件を化学の力で解くから、化学の復習もできた。
    1話の炎の魔術師の話がすごく良かった!

  • 炎の魔術師、爆弾、青酸カリ、人魂など、今作もいろんな身近な現象を化学で解明。サクサク読めます。
    グロくなく、ちょっとした豆知識が楽しい。

  • 大学理学部科学科の准教授の沖野が庶務課の七瀬と一緒に
    科学的な謎を解いていく、科学ミステリーのシリーズ第2弾。

    科学知識が盛り込まれてるので、そういうのが好きな人にオススメかな。
    ライト文芸であり、殺人事件の起きないミステリーなので、
    中高生にも安心して読ませられる作品。

    今作は5作の連作短編の中で、4作目の話に出てくる、
    大学がメーカーと共同開発して、大学生協で試験的に販売している
    超能力水という飲料を見て、力水ってキリンの炭酸飲料を思い出してしまったのは、
    自分だけだろうか(笑)。

  • シリーズの2時間ドラマを見るような感覚、メインキャストは変わらずゲストが事件を持ち込んで来る。
    少な目のページで解決するのが読みやすいです。

  • シリーズ第二弾。

    今回も好奇心旺盛な庶務課の七瀬舞衣が
    モラル向上委員会のメンバーである理学部化学科の
    ミスターこと沖野春彦准教授を巻き込んで
    持ち込まれた相談事を解決するというお話。
    5篇を収録。
    一般的に言われている事の間違いをサクっと訂正してくれる。
    化学の知識のある人には、物足りないかもしれないけど
    一般人で日常の謎系を気楽に読みたい人には楽しめると思います。
    最近、沖野先生の声が脳内では諏訪部順一さんになってました。

  • テルミット反応!など、決マネ(漫画)感が!

    沖野先生も結構優しかったり、アイドルの美間坂剣也くんも準レギュラー的に再登場で、Mrキュリーワールドが充実してきてます。

  • うーん、好きだなぁ。また好きなシリーズに出会えてうれしい

全79件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

喜多喜久

一九七九年、徳島県生まれ。東京大学大学院薬学系研究科修士課程修了。大手製薬会社の元研究員。第九回『このミステリーがすごい!』大賞にて優秀賞を受賞、二〇一一年受賞作を加筆した『ラブ・ケミストリー』でデビュー。主な著書に『青矢先輩と私の探偵部活動』(集英社)、『桐島教授の研究報告書 テロメアと吸血鬼の謎』、「化学探偵Mr.キュリー」シリーズ、「死香探偵」シリーズ(中央公論新社)がある。

「2022年 『死香探偵 真心は捧げられた死と香る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

喜多喜久の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×