見えざる貌 - 刑事の挑戦・一之瀬拓真 (中公文庫 と 25-33 刑事の挑戦・一之瀬拓真)

著者 :
  • 中央公論新社
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本棚登録 : 662
感想 : 41
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  • Amazon.co.jp ・本 (476ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122060043

作品紹介・あらすじ

皇居ランを楽しむ人が立て続けに襲撃される。皇居周辺は千代田署と半蔵門署の管轄が隣接しており、一之瀬は半蔵門署の同期と共に警戒にあたるが……

感想・レビュー・書評

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  • 1作目より、ちょっぴり成長した主人公。皇居周辺を走る女性ランナーが次々に襲われる事件。なかなか、容疑者にたどり着けない中、第三の被害者を警護することになり、事件の見方が変わっていきます。終盤の被害者と取調室で相対する場面が面白かったです。主人公、完敗でしたが... これもまたシリーズ物の主人公の成長には不可欠なもの...と納得して次作品へ^^

  • 前作・ルーキーよりも、話の展開がポンポン進んで面白かった。
    芸能人はいけすかん(*_*; 最後に一之瀬が言いくるめられてしまったのがもう腹立った(-_-) でもまぁそういう未熟なところがあるのがフレッシュで、いい✨
    同期まで出てきて、まあクセはあるけど嫌いじゃない。もっと署内の登場人物出してきてくれたらいいのに、と思う。

  • 一之瀬シリーズ第2弾。刑事になって2年経った一之瀬の成長が描かれる。皇居ランの人気が高まる中、連続して、女性が何者かに襲われる。その中にはタレントの杏奈も含まれていて、一之瀬は杏奈の警護をすることに・・・なかなか事件解決の糸口がつかめないままで、最後はかなりドタバタ。ただ、杏奈との対決は今後も続くような含ませ方で、長い目で一之瀬の活躍を読んでいきたくなる。

  • 失敗しても誰かに責められるのが死ぬほど嫌いな新米刑事が、少し成長しての奮闘劇第2弾。
    自分の’感’を信じ、難事件を何とか解決へと持っていくが、最後に残った未消化な部分。
    最終頁で、ガードについた女性タレントとの今後の関わりにも含みを持たせ、恐喝事件への父親に対する疑惑とか、このシリーズはまだまだ続きそうだ。

  • 【刑事の挑戦・一之瀬拓真シリーズ第2作目】
    千代田署の所轄刑事・一之瀬。1作目から1年くらいが経っているようだが、1作目に書いてあったように千代田署管内で住民は少なく、大きな事件がない、ということで、今作までは大きな事件はなかった模様。

    そんな時に皇居ランをする人が狙われるという通り魔事件が起きる。
    皇居周辺は、千代田署と半蔵門署の管轄があり、合同捜査になる。
    半蔵門署には一之瀬の同期の若杉がいる。一之瀬は若杉が苦手で、若杉はなにかと一之瀬をライバル視する。でもコンビを組んで少しだけ一緒に操作するが、意外と一緒に動ける。
    一之瀬は、走るのが苦手だが、皇居ランの捜査として走らされたり、3人目の被害者のタレント杏奈の警護についたおかげで一緒に走らされたり。
    失敗すること、より、失敗したことを誰かに怒られるのが嫌、というのは仕事をしていると同じ思いになるが、今までの堂場さんの刑事物シリーズを読んでいるとちょっと新鮮であり、もっと怖がらずに捜査しなよ、と思ってしまう。
    まだ若手の一之瀬だが、若手ならではの勘がはたらいて、事件を解決したのはスッキリする。
    ただ、杏奈の態度や杏奈を襲った犯人の背景を考えると最後はモヤモヤした。

  • 一之瀬拓真2つ目の事件。

    皇居周辺を走るマラソンランナーが次々と通り魔的な感じで襲われていきます。

    そんな中、芸能人まで襲われて……。

    もうひとつ事件があったと思うのですが、そっちはどうなっているのかな?(次巻に続く感じなのかな)

    今回は、同期であまり好きではない人とコンビを組むのですが、これも成長過程で必要なことみたいで。

    それも面白かったです。

  • 一之瀬拓真シリーズ第2弾。
    刑事一年が過ぎ、やや成長した感ありつつもまだまだ新人っぷりもよくでています。
    皇居の周りを走る一般ランナーが連続で襲われる事件が起きる。拓真の同期である刑事と臨時コンビを組み捜査するお話。
    売れない(売り出し中?)芸能人に振り回されながらルーキーらしく事件の真相にたどりつく過程がイライラさせられつつもグングン読める。
    恋人の深雪との話がほとんどなくどうした?と思うけど・・・。

  • 皇居外周を走る女性ランナーが襲われる事件が連続して発生。三件目の被害者は芸能人。刑事になって一年の一ノ瀬が被害者のタレントの警護につく。彼が被害者に感じる違和感の招待は...
    少し一ノ瀬が成長した感じ。失踪した父にまつわるエピソードもあり、次回作への伏線かなー。

  • ランニングしている人が狙われるお話。
    マネージャーさんがかわいそうで心に引っかかった…

  • ジョギングをしている女性ランナーが立て続けに襲われる。3件目の被害者は芸能人だった。
    一之瀬は、加害者が実は被害者で、被害者が実は被害者であることに気がつくが、モラハラという事案であり、それを明らかにすることは出来なかった。
    着実に刑事として成長していく一之瀬拓真が面白い。

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著者プロフィール

堂場瞬一(どうば しゅんいち)
1963年茨城県生まれ。2000年、『8年』で第13回小説すばる新人賞受賞。警察小説、スポーツ小説など多彩なジャンルで意欲的に作品を発表し続けている。著書に「刑事・鳴沢了」「警視庁失踪課・高城賢吾」「警視庁追跡捜査係」「アナザーフェイス」「刑事の挑戦・一之瀬拓真」「捜査一課・澤村慶司」「ラストライン」「警視庁犯罪被害者支援課」などのシリーズ作品のほか、『八月からの手紙』『傷』『誤断』『黄金の時』『Killers』『社長室の冬』『バビロンの秘文字』(上・下)『犬の報酬』『絶望の歌を唄え』『砂の家』『ネタ元』『動乱の刑事』『宴の前』『帰還』『凍結捜査』『決断の刻』『チーム3』『空の声』『ダブル・トライ』など多数。

「2023年 『ラットトラップ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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