あなたの本 (中公文庫 ほ 17-8)

著者 :
  • 中央公論新社
3.13
  • (13)
  • (94)
  • (154)
  • (54)
  • (11)
本棚登録 : 1192
感想 : 114
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  • Amazon.co.jp ・本 (309ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122060609

作品紹介・あらすじ

あなたの本は誉田哲也さんが書かれたミステリー短編集です。父の書斎で見つけた奇妙な本は自分の誕生から現在までが書かれている。さらにその先の未来まで書かれている本を手に入れて悩み抜く男が描かれています。他にもサスペンスやユーモア、ファンタジーやSFなど人気作家の誉田哲也さんの多彩な作風を堪能することができる短編集です。

感想・レビュー・書評

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  • 誉田氏が著書とは思えない短編かつ小説。
    読み終えた時にクスッとする様な、ほう~と言う様なで、ハードボイルド要素がない作品。タイトルの「あなたの本」は途中、面白くてページを捲るスピードが速くなった。最後オチは今ひとつか‥

  • 3.7
    短編集でした、読みやすくあっという間に読み終えました。
    話の深さは短編集なのでありませんでしたが、変わった設定の話もありちょっと引き込まれました。

  • 短編集。
    ミステリーとしては深みがないし、ホラーという感じでもなく。
    好みじゃなかったかな。

  • 誉田哲也さんの本は、気が付けば14冊目でした。
    結構読んでるもんです。

    一番好きなのは姫川玲子シリーズ『ストロベリーナイト』です。
    が…
    一部グロテスクな表現があり、そこはちょっと腰が引けていたりします。
    他の作品でもそのリアルすぎる表現が好みでないものもあります。

    この本は全くテイストの違う7編の短編集。
    表題作である「あなたの本」と「見守ることしかできなくて」は好きな作品です。
    残念ながらそれ以外の作品は…
    特に「贖罪の地」は…

    というわけで、☆3つにしました。

  • 刑事物で有名な作者によるほぼSF短編集。ほぼと書いたのは冒頭の「帰省」のみがSFではないから。短編SFといえば星新一を思い出すが、程よい長さで読める短編集で息抜きにはちょうどいい。
    ややバッド・エンドが多いのですが、結末が気になりすらすら読めます。

  • 星新一を思わせる、シニカルでユーモア溢れる七つの短編。
    実際に著者は星新一が好きだったようで(解説参照)、その影響がにじみ出ている。
    特に『交番勤務の宇宙人』は日本中の誰もが知っている宇宙人(残念ながらジョーンズではない。それも面白いけれど!)の物語。
    苦悩、と呼ぶにはもう少し庶民的な悩みを抱えるとある宇宙人。
    そんな彼が贋金事件の真相に迫っていく。
    小さな幸せが一番の幸せだ。

    『見守ることしかできなくて』
    嫌々ながらスケート教室に通い始めた少年。
    彼がそこで出会った天才少女。
    その美しい滑りに魅了された少年は彼女をずっと応援している。
    それしかできない自分に情けなさを感じながらも応援し続ける。
    そんな感動的な物語、なのだが。
    この物語の着地点は後ろ向き?それとも前向き?
    四回転トウループは後ろ向きで踏み切って後ろ向きで着氷だけれども......。

    『あなたの本』
    表題作。
    未来が見られるのなら、私は覗いてみるだろうか?
    もしかしたらそれを知っていれば避けられるかもしれないが、見たところできっと悪いことは別の形でやってくるし、いいことも別の形でやってくる。
    禍福は糾える縄の如し。

    でも、あーよかった、ほっとした、これであなたは満足できるだろうか?
    めでたしめでたし、そんな面白みのないもので満足できるだろうか?
    黒い感情が湧き上がってきていることを見ないふりなんて、普段はそんなことしていないでしょう?
    気持ちのままに読み進めてみれば、ほら、あなたの未来がそこに書いてある。

  • 面白かった

  • ジャンルで言うと、ライトホラー短編集ってことになるのかな。どの話も読後の感じがピリッと効いていて小気味いい。
    肩の力を抜いてゆっくりと楽しめる。
    どの話も『世にも奇妙な物語』の原作になりそう。

  • 読後感モヤモヤ系の話ばかりだったー。
    最後の交番勤務の宇宙人に東サン小川サン登場でビックリ。
    最後だけはホッコリしました。

  • 短編集で、正直、読後気分が悪いものもありました。ですが「見守ることしかできなくて」あたりでちょっと良いな、と思い、ラストの「交番勤務の宇宙人」を読み終えた時は、他の作品も読もう、と思えました。自分で掴もうと頑張った人を翻弄するような感じで「あなたの本」は一番読んでて後味悪かったです。「天使のレシート」もそれは無いわ・・・と思い。良く分からないけれど不気味だったのが「贖罪の地」「最後の街」。大好きな武士道シリーズに対して、苦手意識のある姫川シリーズも書かれていて、色々と気になる作家さんです。

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著者プロフィール

誉田哲也
1969年東京都生まれ。2002年『妖の華』で第2回ムー伝奇ノベル大賞優秀賞受賞、03年『アクセス』で第4回ホラーサスペンス大賞特別賞受賞。主なシリーズとして、『ジウⅠ・Ⅱ・Ⅲ』に始まり『国境事変』『ハング』『歌舞伎町セブン』『歌舞伎町ダムド』『ノワール 硝子の太陽』と続く〈ジウ〉サーガ、『ストロベリーナイト』から『ルージュ 硝子の太陽』まで続く〈姫川玲子〉シリーズ、『武士道シックスティーン』などの〈武士道〉シリーズ、『ドルチェ』など〈魚住久江〉シリーズ等があり、映像化作品も多い。

「2023年 『ジウX』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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