- Amazon.co.jp ・本 (399ページ)
- / ISBN・EAN: 9784122061668
作品紹介・あらすじ
日村誠司が代貸を務める阿岐本組は、所帯は小さいが、世の中からはみ出た若い者を抱えて、天下に恥じない任侠道を貫いてきた。ところが最近、一部の地元民から暴力団追放の動きが起こり、めっきり肩身が狭くなった。そんな中、今回、組長が持ち込んだのは病院の再建話。日村は、個性豊かな子分たちと、潰れかけた病院の建て直しに奔走するが…。笑いあり涙ありのおなじみ「任侠」シリーズ第三弾!
感想・レビュー・書評
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今回の任侠シリーズも面白かった。
阿岐本組長カッコいいですね。
病院の経営立て直し、最後はスカッとしましましたし、ほんわかした気持ちにもなりました。
次は銭湯♨️か詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
任侠シリーズ第3弾!
人の心は、入れ物から始まる。前の学園の時もそうやったけど、玄関綺麗にして、蛍光灯替えて…
やっぱり綺麗な方がええもんな。
今回は、病院再建!
ここの病院は、医者、看護師、事務と皆んな基本、仕事に真摯に向かってる。
確かに傾いてはいたけど、基本スペックは高い。バックが、ヤクザの外部業者を除いて。
期間は、2週間で何とかしたから、そうなんでしょ!やっぱり。
こんな人情味溢れるヤクザさんなら、ええけど、やっぱりフィクションなんで、現状にはおらんのやろな。
終わりは、分かっているんやけど、やはりホロッとする。
ええ感じの話でした。
普段読んでる本の間に挟むと尚、効果的になる(^_^)v -
・H30.2.19 読了。
・建物の外見をきれいにすること、照明を交換することなど、阿岐本親分の考えで潰れそうな病院が息を吹き返す様子を見るのは、読んでいてすがすがしい思いがしました。
とても面白かったです。 -
「任侠病院」今野 敏著
1.舞台
経営が傾きかけた病院。
その病院の建て直しをあちらの世界の組織が建て直すという物語です。
2.物語の魅力
1.あちらの世界ですが、ドンぱちが少ないこと
2.商売なしに、患者と医師のために建て直しを図ること。
3.なぜ経営が▲に?
病院の庶務、清掃を外部委託しています。
この会社がぼったくり、かつあちらの世界なわけです。
そのため、この会社との契約を見直す取り組みが始まるわけです。
4.病院経営の建て直し。
まずは、外壁の掃除から始めます。
来院する患者さんに気持ちよく利用してもらうためです。
また、廊下が暗い場合は、蛍光灯も変えます。
そのような取り組みから始め、あちらの組織と病院スタッフの信頼が芽生えていくのです。
読み終えて、ほっとする小説です。
今野さん、初めてでした。
ミルクココアを飲みながら、冬に読んでみたい小説です。
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「任侠書房」・「任侠学園」に続く、任侠シリーズ第三弾。
正統派ヤクザ(?)の阿岐本組。
所帯は小さいけれど、地元の皆さんのため日夜、努めている。
ここに描かれる”ヤクザ”は憎めない存在。
組長の阿岐本、代貸の日村、組員たち。
みんなキャラクターが良い!
潰れそうな病院の正しい立て直し方。
それを見たようで、面白かった。 -
シリーズ第三弾!
今度は病院の立て直しを行う物語。
本作では組長の阿岐本の活躍(指示)が光ります!
さらに、前2作と同じ終わり方になってしまうのかと思ってましたが、今回は違ってました。
ストーリとしては、今まで同様、阿岐本組の組長が病院の理事長を引き受けることになります。
そして、日村がまた奔走するパターン。
病院スタッフ自体は大きな問題なく、経営そのものが問題の病院。
これをどう立て直すのか?
高費用の請負業者の裏に見えてきた関西系の耶麻島組。
そして、立て直しに対する嫌がらせ。
さらに、一部地元住民から発生した暴力団追放運動。これにどう対峙していくのか?
そんな中、見えてきたのは、この活動の裏にも耶麻島組。
ということで、前回同様の展開になってきます。
そして、最後は阿岐本組長の顔の広さで解決かと思いきや、今回は違った形で決着します。
今回の改革は、働きやすい環境をつくること。
掃除や蛍光灯の交換、そして、笑顔。筋を通した改革がスタッフ達の心を動かしていきます。
さらに今回、医師のセリフに心動かされました。
「患部を治療し、症状をなくしたり、軽くしたりすることに全力を尽くす。それが医者だ。そして、それを監査技師や看護師がフォローし、ケアする。さらに医療事務がそれをサポートする。(略)人を助けるのは、医者じゃない。(略)人を助けるのは、病院なんだ。病院のみんなで人を助けるんだよ」
今までどおり、出来すぎた展開ですが、とても楽しめます。
とっても、お勧め! -
今野敏さんの任侠シリーズ第三弾は
永神のオジキから持ちかけられた病院の立て直し。
今度は病院ですか..。
代貸日村誠司はまたもや奔走されることになります。
それにしても阿岐本組長は、気まぐれに何にでもすぐに飛びつく
懲りないオヤッサンだけど、引き際ときたらなんとも鮮やか。
ようやく軌道に乗りかけたか...というところでスッと退く潔さが男前。
適当に~、、とか言っておきながら、実は堂に入った
起業のエキスパートだったりするのかもしれません。
あまりにも鮮やかな引き際に
こちらは未練たらたら.....(笑)
ぜひまた何かやってください♪
楽しみにしています。