どこの家にも怖いものはいる (中公文庫 み 50-1)

著者 :
  • 中央公論新社
3.77
  • (48)
  • (75)
  • (50)
  • (17)
  • (3)
本棚登録 : 822
感想 : 69
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (361ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122064140

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 『忌録』を書いたのは三津田さんぽいな。
    光子菩薩…

  • 怖いよ。
    ほんとに

  • 別々の怪談なのにどこか共通している。
    それがほんのり怖い。
    実話怪談風に語られる怪談と、解釈がだんだんつながっていく感じは気分がいい。
    最後まであんまり意味がわからないところがあり、少しばかり消化不良。
    文庫につきものの解説も、この怪異譚の一部のようで面白かった。

  • 申し訳ないが、作者のオナニー部分(他の作品の宣伝のような詳細部分)多すぎて断念。開幕からそうなので、我慢して読んでいたが、怪談部分はめちゃめちゃ面白いのに、中盤でまた宣伝されて嫌気がさす。申し訳ないが、幽霊屋敷シリーズが怖いと聞き、初めて読み出したものでこの作者さんに思い入れが無い状態なので、私には読み進めるのがとても苦痛でした。

    途中ギブアップ。一気に幽霊屋敷シリーズ積読していたが、どれも宣伝部分あるらしいので残念。

  • ホラーミステリーといった感じ
    怪異の内容から点と点を繋いでいく


  • 流石!期待を裏切らない!三津田信三先生〜
    安定の怖さと面白さを叩き出してくる〜

    何かとおすすめホラー小説で出てくる
    幽霊屋敷シリーズの第一作の本作…うむ!
    ヤバい!!めちゃ面白い!!

    某県に住まい方は…マジどんまいです!笑笑

    本作の著者、三津田信三先生の元に河漢社の
    三間坂秋蔵がある三つの怪談話を持ち込んできた
    事にこの話は始まる。
    一見バラバラに、見える話だったが…ある類似点を見つけた2人は導かれるように、はたまた取り憑かれたようにバラバラの怪談話の繋がりを探す事に……

    冒頭からお願いと称した文章から始まており
    これは『実話ですよ』と言う事を読者の頭に叩き込む!まぁ〜軽めのボディブローを喰らう感じですね。こんなへっちゃらだぜッ!!

    しかし……中盤あたりから徐々に怪談話の恐怖に
    慄きそれに伴い、これって実話ですよねー(⌒-⌒; )と
    冒頭のボディブローが徐々に効き始める。
    しかしそれだけでは終わらせない。
    三津田信三先生による読者を恐怖に陥れる。
    必殺技の『自己責任でお願いします』
    うわーこれ言われたらもう無理!無理!(T^T)
    確実にページを捲る手が止まる事間違いなし!
    間違いなく躊躇してしまう。
    だが…ここで止めるわけなでしょ!
    いざ!勝負の後半戦開始!!

    読み終わってみると…惚れ惚れしてました。
    三津田信三先生に…( ⸝⸝ʚ̴̶̷̆ ̫ ʚ̴̶̷̆⸝⸝ )
    だってめちゃすごかったんだもん
    先生による5つ怪談話の考察が面白すぎる!!
    文献などを用いてしっかり考察してくれる
    願わくば僕もこの場に居たかった〜(⸝⸝o̴̶̷᷄ ·̭ o̴̶̷̥᷅⸝⸝)
    それぐらい読み応え抜群のラストでした〜
    今回は怖さと面白さが丁度いいバランスで
    とてもよかったです。
    さてさて…次作はまた次の機会にと思っていましたが!
    もうこれは!続けて読むことにしましたよ!!
    ( •̀ᴗ•́ )و

  • べらぼうに怖い……(༎ຶ⌑༎ຶ)

    『のぞきめ』の時もそうだったけど、三津田作品は私の恐怖ツボ付いてくる…((((;゜Д゜)))



    『幽霊屋敷シリーズ』1作目!

    三間坂という編集者と意気投合し、頭三会という飲み会をしながら怪異譚に花を咲かせる『私』こと三津田信三。

    三間坂が『私』に見せた3つの幽霊屋敷のテキスト——。

    一見バラバラな話なのだが、共通点があるように思えてならない。

    すると三間坂が四つ目の話を見つける。
    2人は飲みながら考察を重ねるが…。


    まず、文句なしに面白い!!!

    次に、めちゃくちゃ怖い!!!

    最後に、1つのテーマを何ヶ月も費やして資料を集め、深掘りし、それを飲み会しながら考察するなんて——こんな有意義で知的な飲み会最高すぎる!!参加したい!!!


    ………というのが、この本を読んだ端的な感想です!!笑

    作者自身が主人公で、手に入れたテキストが話のメイン。
    出所も時代も憶測しか出来ず、日記や小説といった形式から、不気味さしかない。
    後から徐々に追加されていくテキストは奇妙さを上乗せさせるモノで、詳細が明らかに(考察されて)なるにつれ、徐々に業の深みが見えてくる…。

    構成が秀逸すぎて、何も言えんですよ(^▽^;)
    どうしたら読者を震え上がらせる事ができるか把握していらっしゃる…。
    ちびりますから。

    読み進めていくのに、ある意味覚悟が必要でした。
    怖すぎて途中で読むのをやめる!なぁんて選択肢は毛頭ないので、一旦本を閉じて休憩と深呼吸しました笑
    満を持してリスタートした時ちょうど震度1の地震があって、過剰に反応しました(-_-;)ヤメテヨ

    そんな感じで途中ビビって中断したものの、総合的には一気読みに近い…!!
    だって、読むのやめられなかったんだもん。

    それくらい面白かった!!
    怖いけど…面白かったが勝つ!!

    次巻は『わざと忌み家を建てて棲む』

    さて、今夜は無事に眠れるでしょうか……。
    それだけが心配です。

  • 三津田信三の「家」シリーズの第1巻

    怪異妖怪オカルト好きなのに今の今までなぜか読んだことがなく、タイトル買いで初めて三津田ワールドに足を突っ込んだのがこの作品。
    まぁ面白い面白い、一見関係なさそうな怖い物語の中から見える微かな違和感や繋がりが最終的に一本の線に繋がるっていう構造が非常に好み。そしてなによりそれぞれの短編がホラーとしてしっかり怖い、こんな私の好きが詰まった作品があるとは…

    どの話も文章から情景が目に浮かぶようですが、特に四つ目の話「光子の部屋を訪れて」が不気味極まってて最高でした。
    世智の呪いは今も某所で生き続けるんでしょうね

  • 実話なのか?そうじゃないのか?と怖がりとしては終始ビクビクしながら読了。「小石のようなものが落ちてくる音がしたら読むのを止めて」、この一文が怖すぎてしばらく読むのをやめました。複数の話の根っこが一緒…最後に明かされる真実、ミステリーのような謎解きが怖い中にもすっきりとした後味でした。怖いけどね!

  • 短い一つ一つの怪談が実は全て繋がっている……というのは私のとても好きな手法。

    最後のシーンを読んだ時、ちょうど旅行中で千葉県のホテルに滞在していたので少しゾッとしました。

全69件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

三津田信三
奈良県出身。編集者をへて、二〇〇一年『ホラー作家の棲む家』でデビュー。ホラーとミステリを融合させた独特の作風で人気を得る。『水魑の如き沈むもの』で第十回本格ミステリ大賞を受賞。主な作品に『厭魅の如き憑くもの』にはじまる「刀城言耶」シリーズ、『十三の呪』にはじまる「死相学探偵」シリーズ、映画化された『のぞきめ』、戦後まもない北九州の炭鉱を舞台にした『黒面の狐』、これまでにない幽霊屋敷怪談を描く『どこの家にも怖いものはいる』『わざと忌み家を建てて棲む』がある。

「2023年 『そこに無い家に呼ばれる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

三津田信三の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×