おばちゃんたちのいるところ-Where The Wild Ladies Are (中公文庫)
- 中央公論新社 (2019年8月22日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (261ページ)
- / ISBN・EAN: 9784122067691
作品紹介・あらすじ
追いつめられた現代人のもとへ、おばちゃん(幽霊)たちが一肌脱ぎにやってくる!
失業中の男に牡丹灯籠を売りつけるセールスレディ、シングルマザーを助ける子育て幽霊、のどかに暮らす八百屋お七や皿屋敷のお菊……そして、彼女たちをヘッドハントする謎の会社員・汀。
古より疎まれた嫉妬心や怨念こそが、あなたを救う?! 胸の中のもやもやが成仏する愉快な怪談17連発。〈解説〉はらだ有彩
感想・レビュー・書評
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凄く良い。時代にフィットと思ったら2016年に出てる。やっと追いついた。
フェミニズム全開なのは好きじゃないけど、絶妙にフェミニスト臭が消臭されてる。主張はあるから、ユーモアで相殺されてると言った方が良いかもしれない。拒否感なく読める。
特に「クズハの一生」は何度も読み返した。馬鹿な振りをした若かりし私を想うと切なくなる。可愛がられるために馬鹿な振りなんて、絶対にしてほしくない。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
クズハの一生
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落語や歌舞伎の話を現代化した
愉快な怪談集
不気味だけれど憎めない
幽霊の世界も捨てたものじゃない
明るい気持ちになる
1つの話が短く
移動時間や隙間時間に良い -
傑作!
何これ?とワクワクしながら読みました。
1話目の「みがきをかける」に度肝を抜き、夢中で読みました。
落語や歌舞伎を元にしているそうですが、かなり攻めてます。
とても楽しかった。 -
初めて松田さんの作品を読みました。
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追いつめられた現代人のもとへ、おばちゃん(幽霊)たちが一肌脱ぎにやってくる!(紹介文より)
コメディよりのホラーコメディかな?
笑える話、息を呑む話、スカッとする話とか盛りだくさんでサクッと読めました。
あなたの傍にもおばちゃんがいるかも? -
ウラスジを読んで購入。
なんかコテコテの大阪おばちゃんが大活躍するイメージでいた。
最初の「みがきをかける」までは、そんな感じだったけど、全然違ってた。
おどろおどろしくない怪談集。 -
おばちゃん、ワイルドレディー(笑)
わたしも「おばちゃん」の年齢だが、こんなにパワフルではない。真のおばちゃんになるために、もっとおばちゃんレベル上げていかなきゃ。
生前からパワフルだったおばちゃんや、幽霊になって生まれ変わった(?)おばちゃんなど、様々な時代を生きたおばちゃん達が登場。わたしも心にパワフルなおばちゃんを飼って、生き抜いていきたいわあ、と思う。
ところどころ日頃たまーに感じるもやもやポイントをシニカルにつついてくれる。爽快。「みんなで滅びようぜ」! -
まじでよくわからんかった。幽霊?を出して風刺的なこと言わすのがなんかよくわからん
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落語や歌舞伎で題材にされる、怪談物。
それを、現代風に小説にしたら、こんなに面白い。
失業中のサラリーマンのもとに、真夜中に牡丹灯篭を売りつけに来る、かなり常識外れのセールスレディ二人は、言わずと知れた、露子と米子。
播州皿屋敷で有名なお菊は、注文した皿が一枚足らないことから、素敵な恋が発展する。
座敷童やら、御岩さんやら、たくさんの女性がでてきて、世の中を助ける?
そして、怪しげな線香工場で働くおばちゃんたち・・・