- Amazon.co.jp ・本 (595ページ)
- / ISBN・EAN: 9784122068681
感想・レビュー・書評
-
●多視点の描写とよくわからない不穏さはさすが。
●しかし、ラストに一気に幕引き、回収の感じが否めない。バタバタすぎて…
●まあなあ…風呂敷広げすぎな気もするけれど、ここまで広げてくれないと話が小さすぎるし…
●政官財はもう少しリアルに描いてくれないと、それに詳しいと冷めちゃうんだよなあ…詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
とある田舎町で、警官の失踪事件が起こり、調査に入る主人公。その町には、老人介護、児童養護、犯罪少年支援の複合施設があり、経営は中国のグローバル企業で、寂れたショッピングモール跡地で拡大を狙っている。政治家、ブローカー、、そして施設内で噂される新薬の違法な治験。そして凄惨な殺人事件が起こる。一体真実はどこにあるのか?
かなり複雑に伏線を張り、最後まで飽きさせないところはさすが伊岡瞬さん。しかし結末は意外にシンプルでチープと感じた。人物描写も全員軽めで、あまり感情移入出来なかった。 -
犯人が以外過ぎてあり得んやろ!と思ったけど、社会問題としてはあり得る。伊岡瞬も面白い!
-
ちょっと濃かった。
相変わらず伊岡瞬の作品は重くて濃い気がする。 -
北陸の過疎の村で起こった駐在失踪事件。
追っている内に村内にある、中国の製薬会社が経営する総合養護施設の存在に行き着く。
過疎化、地方政治、高齢者養護、児童養護、犯罪者の更生。日本社会の抱える問題の全てが詰まっている。
面白い。 -
はじめて警察小説を読み切った。
他の人のレビューで多く見受けられる作中の
語り手の視点の多さは自分としては、そこまで
読みにくいというマイナスな印象は感じず、
むしろ登場人物の明白な個性のおかげか
あまり混乱することなく読み進むことができ、
多くの異なった立場から事件の容貌が段々と
明らかになっていく様子は痛快で、
複雑な事件の内容を大分わかりやすく理解できた
と思う。
物語の結末としては、確かにもう一つというか、
もっと大きな展開、裏切りがあってもよかったとも
感じるが、よく言えばシンプルで読みやすい
スマートな終わり方であったのだろう。
はじめて読んだ警察小説であったが、その面白さ
を知ることができ良かったと思う。
機会があれば作家の別作品も読みたいと思う。 -
ストーリーはまぁ普通。他のレビューにもあったけど登場人物が多すぎて誰だっけ?ってなる事が多々あった
-
個人的には好きな作品。
警察小説だが読みやすく、展開が予想しやすいので物足りなさもあるかも知れないが、タウンの闇がよく描かれていて引き込まれた。 -
北陸の岩森村にできたショッピングモール。過疎のためほぼ閉鎖状態。その中で払い下げられた「かんぽの宿」にできた児童養護、青少年更生、老人介護の3部門と病院まで併設されたセンターで、警官や老人の行方不明など、調査官がハードボイルド調で調べる話で、面白かったが、やや厚い本でちょっと、中だるみ感があったような。