神を統べる者(一)-厩戸御子倭国追放篇 (中公文庫, あ93-1)

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  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (496ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122070264

作品紹介・あらすじ

崇仏派の蘇我馬子と排仏派の物部守屋が対立する、六世紀の倭国。天才と噂される少年・厩戸御子は仏典を読み漁っていった。仏教導入の切り札として、馬子から期待されていたのだ。ある日、守屋の邸を訪れた御子は、彼所蔵する膨大な数の経典を披露される。排仏派の守屋が一体なぜ!? 一方、敏達天皇は厩戸の異能を危険視し、ある決断を下した――。

感想・レビュー・書評

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  •  古代日本、謎多き聖徳太子の少年・青春時代を描いた歴史スペクタクル第1弾。

     厩戸御子のちの聖徳太子を主人公に多彩な人物たちが物語を彩り、古代日本の仏教布教の戦いが描かれています。

     聖徳太子はあまりにも有名ですが、その人となりやその時代のことは歴史好きの私でもなじみがなく、この時代を知ることの楽しさも感じました。

     また、仏教と神道や中国の道教との争いも、著者お得意の伝奇的アクションで描かれ、楽しみながらその世界観を味わうことができました。

     物語の舞台は日本から中国に移り、彼らを待ち受ける運命がどうなるのか、次巻もじっくり味わいたいです。

  • 登場人物の名前がなかなか覚えられないけど、面白く読めた。

  • 仏教導入を巡り蘇我馬子と物部守屋が対立を深める六世紀の倭国。馬子から仏教教育を受ける厩戸御子だが、異能ゆえに、時の帝から危険視され始める……。

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著者プロフィール

荒山徹

一九六一年富山県高岡市生まれ。上智大学卒業後、新聞社に入社、出版社勤務を経て、九九年『高麗秘帖 朝鮮出兵異聞 李舜臣将軍を暗殺せよ』で作家デビュー。その歴史伝奇小説の作風から「現代の山田風太郎」と評される。『魔岩伝説』『十兵衛両断』『柳生薔薇剣』で第二四、二五、二七回吉川英治文学新人賞候補。第二回舟橋聖一文学賞を『柳生大戦争』で受賞。『白村江』で、第六回歴史時代作家クラブ賞で作品賞を受賞、「二〇一七年 週刊朝日 歴史・時代小説ベスト10」で一位、「第七回本屋が選ぶ時代小説大賞」にノミネートされた。

「2021年 『神を統べる者(三) 上宮聖徳法王誕生篇』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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