科学者の創造性-雑誌『自然』より (中公文庫 ゆ 7-1)

著者 :
  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (297ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122071315

作品紹介・あらすじ

一冊の本との出会いによって物理学を志した学生時代の回想から、講演「素粒子論はいずこへ」「科学の進歩と国際協力」、ノーベル賞授賞式出席への旅を綴った「旅のノートから」まで。科学雑誌『自然』に一九四七年から七五年にかけて発表したエッセイと講演を集成。文庫オリジナル。

〈巻末対談〉水上勉×湯川秀樹「京都と日本を語る」


(収録作品一覧)

思い出すこと/学術の交流/旅のノートから/若い人々へ/仁科芳雄先生の思い出/素粒子論の現状と将来/科学の進歩と国際協力/素粒子論はいずこへ/研究者としての人間/理論物理学の伝統について/将来計画の意義/二つの道を一つに/物理学の老化と若返り/科学者の創造性/素粒子論の現状と将来/物理学者群像/日本科学の一〇〇年/ベータ崩壊の古代史
〈巻末対談〉水上勉×湯川秀樹「京都と日本を語る」

感想・レビュー・書評

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  • 「湯川秀樹旧宅」が本学に寄附されました | 京都大学
    https://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news/2021-09-22

    科学者の創造性|文庫|中央公論新社
    https://www.chuko.co.jp/bunko/2021/10/207131.html

  • 科学の進歩が人間を幸福にするかどうか。という問いには、科学の進歩が人間を幸福するように、お互い努力しよう。という答えしかないのである。
    かなり専門的な内容に触れている部分もあり、難解であった。一方で、学生時代に学んだことを復習しようとする気にもなる。
    対談の部分も非常に興味深い。

  • 物理学を志した学生の日の回想から国際科学史会議の講演まで。科学雑誌『自然』掲載の随筆と講演を集成。文庫オリジナル。〈巻末対談〉水上勉×湯川秀樹

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著者プロフィール

理学博士。専門は理論物理学。京都大学名誉教授、大阪大学名誉教授。
1907年に地質学者小川琢治の三男として東京生まれ、その後、1歳で転居した京都市で育つ。23年に京都の第三高等学校理科甲類(16歳)、26年に京都帝国大学理学部物理学科に入学する。33年からは大阪帝国大学講師を兼任し、1934年に大阪帝国大学理学部専任講師となる(27歳)。同年に「素粒子の相互作用についてⅠ」(中間子論)を発表。日本数学物理学会の欧文誌に投稿し掲載されている。36年に同助教授となり39年までの教育と研究のなかで38年に「素粒子の相互作用についてⅠ」を主論文として大阪帝国大学より理学博士の学位を取得する(31歳)。1939年から京都帝国大学理学部教授となり、43年に文化勲章を受章。49年からコロンビア大学客員教授となりニューヨークに移る(42歳)。同1949年に、34年発表の業績「中間子論」により、日本人初のノーベル物理学賞を受賞。1953年京都大学基礎物理学研究所が設立され、所長となる(46歳)。1981年(74歳)没。『旅人―ある物理学者の回想』、『創造への飛躍』『物理講義』など著書多数。

「2021年 『湯川秀樹 量子力学序説』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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