- Amazon.co.jp ・マンガ (230ページ)
- / ISBN・EAN: 9784124901702
感想・レビュー・書評
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英雄として描かれる、イアソン、ベレロポンテス、ベレロポンテスに似ているアイゲウス、アイゲウスの子テセウス。
イアソンに重すぎる愛のメディア、彼女は再婚した夫アイゲウスに、テセウスを殺させようとします。
王妃ステネボイアはベレロポンテスを、テセウスの再婚した妻パイドラは、先妻の子ヒッポリュトスを、ふられた腹いせに仕返しをします。
こういう物語とアマゾノキア(アマゾン族と英雄たちとの戦い)は、当時の女性嫌悪の考えが反映されています。
アマゾン族の、「子供をつくる道具としてしか男はいらない」考えは、実質的に女性不在のアテナイ社会を裏返しにした幻想にすぎない、と解説の西村さん。
アテナイ市民つまり男性は、総体としての女性という未知なる「他者」に対してつねに恐怖を抱いていて、女は男を破滅に導く危険な恐るべき存在だとみなしたそうです。
このような不安の結果、女に自由を与えてはならない、女はたえず抑圧しておかなければならない、そうしなければ秩序も体制も崩壊してしまうというセクシズムが生まれたそうです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
図書館の本
内容(「BOOK」データベースより)
心変わりした夫に天罰にも等しい苦しみを―王女メデイア、戦慄の復讐劇。 --このテキストは、 文庫 版に関連付けられています。
女王メディア
彼女はオペラの題材にもなっているので楽しみにして読みました。
愛情が形を変えるとき、それは残虐にもなれるということなのね。
ただやっぱりこの発想は西洋人だからだと思うの。すくなくとも日本人的にはこの発想はありえないと思うの。
愛すればこそ、かぁ。
メディアの行動の1/100なら理解も出来る、女だしね。
ただ男性から見るとただただ恐ろしいのだろうなぁ、彼女。