月の反逆者 1 (C・NovelsFantasia ふ 2-7 ナイトランナー 3)
- 中央公論新社 (2007年9月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (290ページ)
- / ISBN・EAN: 9784125010021
作品紹介・あらすじ
多くの犠牲をはらったプレニマーとの戦いから二年。長引く戦争に疲弊したスカラは、じりじりと領土を侵食され続けていた。窮地に陥った女王は、同盟と援助を求めて王女クライアをオーリンネンに派遣する。罪を犯して追放されたオーリンフェイのサージルは相談役として同行するが、行く手にはプレニマーの艦隊や同盟を拒む氏族たちが待ち受けており-!?幻想的な魔法の国オーリンネンを舞台に、ナイトランナーシリーズ第3部の幕が開く。
感想・レビュー・書評
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2007.11.07。ナイトランナー第3部です。この話は読者の嗜好によってかなり濃さが変わるような気がします。私なんかはサージルとアレクが幸せそうなのをみると嬉しくて仕方ないんですがv過去に犯した罪が原因で追放されていたオーリンネンへの一時帰還が許されるサージル。始終物憂げで不安定になっているサージルを支えるアレクがなんだか大人になったというか、二人の絆の深さが垣間見えるというか。続きが楽しみ!
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イドリレイン女王の命でクライア王女はオーリンネンに国交の回復を求めに行く。それに同行するサージルとアレク、セロ、ベカ。だがオーリンネンの首長達は一枚岩ではなく、肯定派と否定派が存在し、サージルを敵視する氏族も強い。
独特の言葉がちょっとわからなかったりする。巻末のオーリンネン用語集ありがたい。あと登場人物も多くて混乱してくるw -
んー、オーリンフェイの言葉がたくさんでちょっと読みづらかった…
二人がラブラブになってたの吹いた。 -
あからさまにBLなシーンは多くない方だと思うんだけど、船上で久しぶりの故郷に思いを巡らすサージルをアレクが気遣うシーンや、思い出を語るシーンが甘くて好きです。静かにラブラブって感じで。
作者さんはスキンシップを描くのが上手です。
(追記)
同レーベルの『白冥の獄』と比較して気付いた。
アレクは精神的なバックボーンがないキャラなんだ。アレクからは故郷の香りがしない。文化的背景みたいのがない。
これまで基本的に森暮らしで、親族も友人いないアレク(つい最近まで父親は生きてたから行き過ぎた孤独でもなく、性格は素直で明るいけど)。
アレクが持ってるものは、弓の腕前以外全てサージルと出会った後手に入れたもの。作中でも「父・兄・友人・愛人」と言われてるけど、まさしくアレクにとってサージルは全て。
ここらへんがBL分が淡泊な原因かも。自分の性的嗜好を簡単に乗り越えられるぐらいアレクは「サージルが大好き」なだけで、それが恋愛でなければいけない理由は特にない気がする。 -
サージルの故郷で起こる新しい事件。
第2部ラストでやっとくっついたサージルとアレクがすっかり出来上がっていたよ。