イロニーの魔術師 (C・NovelsFantasia く 3-10)

著者 :
  • 中央公論新社
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本棚登録 : 30
感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (252ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784125013336

作品紹介・あらすじ

オーバロ人の脅威「蟲」。その天敵である合成有機獣「狩人」の世話を任された孤児のパル。彼女が部屋を出た隙に起きた爆発事件で、狩人は全滅。しかも犯人はパルだと証明されてしまう。形式的な裁判で死刑になるところを救ってくれたのは、変人かつ傲慢な魔術師ザラツシュトラだった。命の恩人である先生の面倒を見るパルは、否応なく事件に巻き込まれていく。魔法と論理が織りなすゴシック・ミステリー。

感想・レビュー・書評

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  • だいぶ間を開けながらの読了。

    ちょっとグロテスクというか言葉の濁しがない表現や場面にどうかなとも思ったけど、総合的な内容から言えば面白い。
    最後の最後に実はそうだったのかという合点があるけれど、記憶(過去?)との展開はいまいちだったかな。

    でも、主人公2人のなんとも言えないやり取りには思わず笑ってしまう。
    ストーリーも全体的に大まかな感じだし、細かい部分は続刊に期待したい!

  • 孤児院育ちの少女が、ようやくありつけた仕事。
    それによって、濡れ衣を着せられた。

    小さな子供視点から、主人公の視点に。
    一体少女は誰なのか。
    まったく違う存在なのか。
    読み進めて行けば、謎は解決しないまま
    さらなる謎が掘り出されまくり。
    これ本当に収集つくのか?! と思うほどでした。

    すべてが繋がった時、びっくり~でしたが
    最後の最後のあれには、うわぁ…という感じです。
    これはやったら爽快ですが、やられたら
    怒り狂うどころではないです。
    恐ろしいほどの悪人っぷりな最後に
    拍手を送りたいかと思われます。
    あれのおかげで、何だか感動的な所があったはずなのに
    綺麗に無くなった気がします…w

  • 表紙絵の先生超悪そう(笑)。展開がテンポ良くて退屈せず読める。事件の謎と、出自の謎。ザラ先生の性格が黒くて良い。センスある罵詈雑言というか。パルもけなげだがしたたかな部分もあって、打たれ強そう。愛玩動物ときどきハウスメイドって肩書きがなんか好きでした。記憶のなかったパルはともかく、ザラ先生のこれまでの孤独を思うと切ない。終わりも先へ続く感じで、余韻も楽しめた。

  • 「わたし」がかわいいよ!でも境遇はかなり酷いよ。でもかわいいよ。これは続き楽しみー

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著者プロフィール

作 黒川裕子(くろかわ・ゆうこ)
大阪府生まれ。京都外国語大学学士、エディンバラ大学修士。2017年に第58回講談社児童文学新人賞佳作入選、『奏のフォルテ』でデビュー。小学生向けから中高生向けまで、幅広いテーマの児童書を執筆している。おもな作品に『天を掃け』『となりのアブダラくん』『いちご×ロック』(すべて講談社)などがある。千葉県市川市在住。

「2021年 『#マイネーム』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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