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- Amazon.co.jp ・本 (322ページ)
- / ISBN・EAN: 9784130330459
作品紹介・あらすじ
言葉は政治的に操作されるだけでなく,特定の歴史的・社会的文脈において政治及び人間を拘束する.本書は,多義性をもつ言葉の意味変化を分析し,近現代日本の政治文化の特質を明らかにする. 毎日出版文化賞受賞
感想・レビュー・書評
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非常に面白かったです。
「自由」の明治期のところは自分の研究と関連が深いだけに。
それにしても、何というか、丸山真男以来の、主体的な判断力をもった
「近代人」の形成に希望を見出すような、そういう方向性がまだこの
1989年にはあったんだな、ということを改めて思い知らされる。
とともに、このわずか15年で、そういう方向性がほとんど失われた、
というか、少なくとも日本社会の中で期待されなくなって、国家的な
もの(新しい歴史教科書から、日本代表を無闇に応援することも
含めて)への期待が高まっていることを感じる。
しかもその国家的なものとは、だいたいが、精神的なものの気がする。
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