グローバル時代の人的資源論: モティベーション・エンパワーメント・仕事の未来

  • 東京大学出版会
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  • Amazon.co.jp ・本 (291ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784130501712

作品紹介・あらすじ

仕事に自己実現をもとめる時代、企業・組織はどう変わるべきか?現代社会学の泰斗、アンソニー・ギデンズの参加を得て論じる、個人・組織・社会の未来。

感想・レビュー・書評

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  • モティベーションを科学(人文科学)した学術書です。

    まず、現代のモティベーションを考える上で思想から入ります。ポストモダン論です。モティベーションにポストモダンは結構ユニークだと思いました。

    また、「ゴールドカラー」という概念が面白く、そしてその動機付けは「自己実現」だと定義していました。ここで定義されていた自己実現を満たす仕事とは、「戦略的なプロセスに参加させ、自らの仕事を企画させ、決定したことを実施、実現させること」とありました。

    また、ブルーカラー/ホワイトカラーの施策には、以下の4つだとありました。
    1)雇用の安定
    2)社会的欲求に応える政策
    3)親睦と連帯
    4)平等主義・人間主義

    自分はゴールドカラー的価値観でしか仕事をした経験がないため、ブルーカラー/ホワイトカラー向けのモティベーション施策にはまったく現実感が湧いていないのだという事実に気づきました。

    この現実を受け入れた上でマネージしないと危ないんだなと実感しました。

  • やはり部分組織的な感じがした。もう少しマクロなところを勉強したい、

  • 気になったフレーズ

    P3 日本型資本主義-平等を重視し、格差を最小限にする。そのために政府が介入して、自由な競争を制限。資本主義から離反し、社会主義的。

    P7 多くの職場で厳しい競争原理が導入され、個人はこれまで以上の労働支出を求められるようになっている

    P8 激化する国際競争の中で生き残っていくためには、人員の合理化を超えた、積極的なヒト戦略資源論が必要。厳しい経営環境の中で社員の信頼とコミットメントを得るためには、評価と分配を正しく行うことがこれまでにも増して重要。

    P20 創造性や、イノベーションが求められる今後の企業経営においては、個人レベルの動機づけが重要。どのようにモチベーションを高めるか、どのようにして個人からより大きなコミットメントを引き出すか

    P23 成果主義とは、仕事の成果を公平に評価し、その評価に基づく処遇をすること。

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