爬虫類の進化 (Natural History)

著者 : 疋田努

• 東京大学出版会 (2002年4月1日発売)

作品紹介・あらすじ

水の世界からの旅立．先に上陸した両生類とは異なり，完全に水から解放された爬虫類は，さらに大空をめざして鳥類への道を歩み始めた．トカゲ，ヘビ，カメ，ワニ……．多様な爬虫類の自然史を気鋭のトカゲ学者がさまざまな視点から描写．巻末に日本産爬虫類のリストを付す．

感想・レビュー・書評

[takeshikawanakaさんの感想 · 2011年12月28日]

爬虫類とはどういう生き物か、がわかる本。爬虫類研究の第一人者が執筆された本なので、爬虫類の研究者や飼育者はもちろん、爬虫類を見ているだけという人や、動物全般に興味がある人にもぜひお勧めしたい必携の一冊。生態や分類、形態をまとめて学ぶことができる。この本に書いてある内容を飼育に応用できる人は、生き物を飼うスキルが上がると思います。

[たにぞうさんの感想 · 2007年2月18日]

「爬虫類とはなにか」をわかりやすく示した良書。テレビの動物番組を観ているだけではいつまでたっても分からない爬虫類の姿が、本当にページをめくるごとに示されている。研究者ってすごいね。爬虫類好きの人は、是非読むべき一冊。

著者プロフィール

【監修者】疋田 努
1951年大分県生まれ。1974年京都大学理学部卒、1979年同大学大学院博士課程単位取得退学、理学博士。2008年京都大学大学院理学研究科生物科学専攻動物学教室教授を経て、2016年4月より京都大学名誉教授。専門は東アジア、東南アジア地域の爬虫類の分類学、系統学、生物地理学で、数多くの新種の記載を行う。著書に『爬虫類の進化』（東京大学出版会）、共著に『フューチャー・イズ・ワイルド 完全図解』（ダイヤモンド社）等多数。

「2022年 『野外観察のための日本産爬虫類図鑑 第3版』 で使われていた紹介文から引用しています。」