- Amazon.co.jp ・本 (191ページ)
- / ISBN・EAN: 9784140010310
感想・レビュー・書評
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ずっと家にあるけれど、開くたびに読む気がしなくて本を閉じることを繰り返してきた本。
内容云々以前に書体が古すぎて読みづらい。昔の読書家たちはよくこんなのを読んでいたわ。
この人の同じ本は図書館にもあるので、読みたくなったらそれを借りよう。
この本を読むよりも、ドストエフスキーの本を直接読んだ方がいい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
埴谷雄高 ドストエフスキー の生涯と作品についての講演録。平易な言葉と構成でうまくまとまっている
著者のドストエフスキー像は、死刑宣告、恋愛四角関係 など ドストエフスキーが 実際体験した異常なエピソード を小説に取り入れて、成長してきた作家というもの
ドストエフスキー作品に取り入れられた異常な体験
*ペトラシェフ事件における死刑宣告→「白痴」の死刑囚の最後の五分
*シベリア流刑→「死の家の記録」の監獄描写
*恋愛四角関係→「白痴」「カラマーゾフの兄弟」「悪霊」
著者が捉えた各作品の主題がわかりやすい
*地下生活者の手記=苦痛は快楽である
*白痴=美しい人間を描く=ムシュキン公爵=キリスト
*カラマーゾフの兄弟=人はパンのみにて生きるものにあらず〜無為の中に幸福はない
*罪と罰=社会対個人〜ソーニャ=キリスト
*悪霊=社会の中の組織〜社会主義の理想は個性を喪失した多数者
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(1999.05.12読了)(1999.04.25購入)
その生涯と作品
☆関連図書(既読)
「欧州紀行」埴谷雄高著、中公新書、1972.12.20
「闇の中の黒い馬」埴谷雄高著、河出書房新社、1975.11.15
「散歩者の夢想」埴谷雄高著、角川春樹事務所、1997.12.28 -
まずは外堀から埋める