日本の高校生: 国際比較でみる (NHKブックス 824)

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  • NHK出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784140018248

作品紹介・あらすじ

受験戦争に駆り立てられる子、パソコンを自由に操る子、アルバイトに明け暮れる子、ボランティアに活路を見出す子…。その一方で、援助交際やブルセラ、オヤジ狩りといった世界の中でも日本だけの特殊な若者現象が起こっている。「悪」が透明化し、「目標」や「理念」を喪失した社会で、高校生たちは何を考え、どこへ行こうとしているのか。日米で行った高校生の意識調査をさまざまな角度から比較分析。その実像に迫るとともに、心の教育が欠落した現状に警鐘を鳴らす。

感想・レビュー・書評

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  • 主にアメリカとの意識の比較調査です。10年以上前の本ですが、今でもあてはまるものもある気がします。ただ、原因や状況説明が主なので、これを生かして、どのようにするかが課題となっているでしょう。私なんかは、この中の状況をふまえて授業や学校活動を行う必要があるなぁ。。

  •  日本の高校生の特徴を、様々なアンケート結果から分析したもので、主にアメリカとの比較を中心に述べられている。日本の高校生を取り巻く社会環境や家庭環境を洗い出し、人間関係や規範意識、金銭感覚、問題行動などについて考察している。
     この本が書かれてからもう10年以上経っていることもあり、やたらと「ブルセラ」「ポケベル」「おやじ狩り」などに言及されている箇所が目につき、違和感とともに内容の古さを感じてしまう。もちろんアンケートも10年以上前に行われたものなので、それらの結果をもとに考察された大半の箇所も多少は読みかえが必要かもしれないが、戦後からの大きな歴史的流れを理解する上では十分に参考になるし、日本の文化や特質を踏まえた考察に関しては、見かけほど古いとは思わない。特に、日本の高校生は「寛大さ」「信頼性」を親や教師からではなく友人関係から学ぶことが多いという結果について、日本ではこういった「理念」を理念としてではなく、「処世術」として学ぶというp.95の分析には納得した。ちなみに「国際比較」といっても「日米比較」が主で、ときどき「だからアメリカを見習わなければならない」といった結論に行くのは気に入らない。(10/02/17)

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