「希望の島」への改革 分権型社会をつくる (NHKブックス)

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  • Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784140019061

作品紹介・あらすじ

未曾有の長期不況と膨大な財政赤字、絶望的な状況の前に、国民の誰もが、茫漠とした不安を抱え、立ちすくんでいる。いったい日本は、どこでハンドルを切り間違えたのか。そして新世紀を迎えた今、何を変えなければいけないのか。財政学のパラダイムから、市場原理主義と中央集権型政治の限界を論じ、地方自治、税制、社会保障体制等、緊要の制度改革案を通して、人間の絆で結ばれた「分権型社会」への道筋を示す。本書は、21世紀の日本を「絶望」から救うための、抜本的な国家改革論である。

感想・レビュー・書評

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  • 約20年前の著作である。当時、競争社会から協力社会への転換を図っていたら...。コロナ禍による企業の倒産、失業が加速している今こそ、社会的セーフティ・ネットの張り替えが必要な時に来ている。
    一部データ活用に不備が見られるも、欧米との比較による日本の構造的な課題を抽出し、丹念に(ちょっとくどいところも...)持論を展開しているので、手軽に読める。

  • [ 内容 ]
    未曾有の長期不況と膨大な財政赤字、絶望的な状況の前に、国民の誰もが、茫漠とした不安を抱え、立ちすくんでいる。
    いったい日本は、どこでハンドルを切り間違えたのか。
    そして新世紀を迎えた今、何を変えなければいけないのか。
    財政学のパラダイムから、市場原理主義と中央集権型政治の限界を論じ、地方自治、税制、社会保障体制等、緊要の制度改革案を通して、人間の絆で結ばれた「分権型社会」への道筋を示す。
    本書は、21世紀の日本を「絶望」から救うための、抜本的な国家改革論である。

    [ 目次 ]
    序章 「競争社会」と「協力社会」
    第1章 よみがえる財政学のパラダイム
    第2章 改革の対象としての二〇世紀システム
    第3章 ボーダレス化・グローバル化の正体―二〇世紀システムの崩壊
    第4章 新産業創出と二つの社会的ネット―「競争社会」への対抗戦略
    第5章 地方政府によるユニバーサル・サービス―身近な公共空間をつくるために
    第6章 分権型社会の税制改革
    第7章 「協力社会」を支える政府体系
    終章 日本を「希望の島」にするために

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著者プロフィール

神野直彦(じんの・なおひこ)
日本社会事業大学学長、東京大学名誉教授(財政学・地方財政論)
『システム改革の政治経済学』(岩波書店、1998年、1999年度エコノミスト賞受賞)、『地域再生の経済学』(中央公論新社、2002年、2003年度石橋湛山賞受賞)、『「分かち合い」の経済学』(岩波書店、2010年)、『「人間国家」への改革 参加保障型の福祉社会をつくる』(NHK出版、2015年)、『経済学は悲しみを分かち合うために―私の原点』(岩波書店、2018年)
1946年、東京大学大学院経済学研究科博士課程単位取得満期退学



「2019年 『貧困プログラム 行財政計画の視点から』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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