平 清盛 二

制作 : 藤本 有紀  青木 邦子 
  • NHK出版
3.50
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本棚登録 : 68
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784140056141

感想・レビュー・書評

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  • 小説、とりわけ歴史小説は苦手なので、一気に読めずちょっと読んでは放置を繰り返しようやく読み終えた。

    二巻は保元の乱が描かれており、改めて日本の黒歴史、恥部と感じる(個人的感想)。この上に現在があり、日本の武士とか侍魂は身内殺し・犠牲・血の歴史で、今賑わすTVの脚本などもおどろおどろしいものばかりなのは脈々とこういう美意識があるのかもと思う。家督のために二つの勢力に同時に人を配置する、負けたら根絶やしとか、こんな時代に生まれなくて良かった。日本はこれらを美化するというか、諦め認める傾向も見てとれる。

    下下の生活など一切出てこない。どんな暮らしをしていたのか。

    とにかく平家物語は人殺しの話でした。

    今の時代を生きて、恐ろしく幸せという意味が、年々よくわかります。

  • ドラマと一緒なら、その人物が頭に浮かぶのですが、一緒じゃなかったので、色々な名前がごちゃごちゃです。

  • 第2巻は、弟の家盛や父 忠盛の死。鳥羽院亡き後の朝廷では、後白河帝と崇徳院、関白忠通と弟頼長の対立に平家も源氏もがそれぞれにふたつに分かれていくそして保元の乱に突入と巻き込まれていく。最後の23章では、清盛や義朝の気持ちに馳せ、涙々せざるにはいられない。清盛、当時30歳から39歳の頃で、激動の時代を、平氏の棟梁として歩んでこられた。本当に厳しい時代だったんだとつくづく感じた。第12章~第23章。次巻は、良き友でありライバルの義朝との対立がやってくる。悲しいけど楽しみでもある。

  • 愈々大乱の渦に巻き込まれる武士たちの姿に感動
    此の時代は余り詳しくないので
    そうなのかと感動する事が多かった
    BY G

  • (2012.04.24読了)(2012.04.21借入)
    NHK大河ドラマのノベライズ版です。第12回から第23回までの分が収められています。4月22日に第16回が放映されたところです。6月中旬までの分ということになります。
    清盛の父、忠盛が亡くなり、清盛が平氏の棟梁となる。
    後白河艇が誕生し、崇徳院と後白河のそれぞれの後ろ盾となる藤原頼長、源為義と藤原忠通、信西入道、平清盛の対立が深まってゆき、鳥羽院の死去とともに保元の乱へと進む。
    源氏は、源為義が崇徳院、頼長につき、息子の義朝が後白河、信西入道側につく。
    平氏は、清盛の叔父の忠正が崇徳院側に、清盛が後白河につき戦う。
    後白河、信西入道側が勝利し、義朝は、父親を斬り、清盛は忠正を斬ることになってしまう。信西入道の裁断だった。

    【目次】
    第十二章 宿命の再会
    第十三章 祇園闘乱事件
    第十四章 家盛決起
    第十五章 嵐の中の一門
    第十六章 さらば父上
    第十七章 平氏の棟梁
    第十八章 誕生、後白河帝
    第十九章 鳥羽院の遺言
    第二十章 前夜の決断
    第二十一章 保元の乱
    第二十二章 勝利の代償
    第二十三章 叔父を斬る

    ●鬼若(36頁)
    大柄な僧は名を鬼若といい、みなの先頭に陣取って神輿を担ぎ上げた。後に源氏と深くかかわる若き日の弁慶である。
    (弁慶が登場していたとは知りませんでした。)
    ●藤原摂関家(42頁)
    信西「今ある院と寺社そして武家の関わりようをみだりに変えず、保つことこそが、世の安寧につながりましょう」
    藤原頼長「院と寺社と武家だと? われら藤原摂関家の役目は!」
    (この時代(1147年)は、藤原摂関家の力が弱くなってきているのでしょうか?)
    ●朱器台盤(107頁)
    久安六(1150)年九月二十六日。忠実様の命により、わが祖父・為義率いる源氏の軍勢が摂政忠通様の館を襲い、朱器台盤を奪った。それを持つ者こそ氏長者たる証となる、藤原摂関家の家宝である。
    (藤原忠実の長男が藤原忠通、次男が藤原頼長です。父親が、長男に与えていたものを奪って次男に与えた、ということです。)
    ●保元の乱前夜(207頁)
    これは時の帝・後白河帝と、上皇・崇徳院というご兄弟の戦であり、関白忠通様、悪左府頼長様という藤原摂関家ご兄弟の戦であり、信西入道と頼長様という当代きってのふたりの学者の戦でもあった。されどこの戦のゆくえを握っているのは、朝廷の番犬と呼ばれた武士であった
    ●保元の乱後(263頁)
    上皇様(崇徳院)が仁和寺にてご出家なさり、おん自ら蟄居あそばされたとのことにござります。また平忠正一党(長盛、忠綱、正綱、通正)、源為義一党(頼賢、頼仲、為宗、為成、為仲)、いずれも捕らえられ、それぞれ平氏、源氏の館に置かれておるとのこと

    ☆関連図書(既読)
    「後白河院」井上靖著、新潮文庫、1975.09.30
    「女人平家」上・中・下、吉屋信子著、朝日文庫、1979.05.20
    「平家物語を読む」永積 安明著、岩波ジュニア新書、1980.05.20
    「平家物語」(巻之一)-(巻之八)、光瀬 龍著、角川文庫、1987.07.25-1990.04.25
    「平家物語」高野正巳著、講談社青い鳥文庫、1994.04.15
    「平家物語」上・中・下、横山 光輝著、中央公論社、1995.01.25-1996.03.25
    「清盛」三田誠広著、集英社、2000.12.20
    「平清盛-「武家の世」を切り開いた政治家-」上杉和彦著、山川出版社、2011.05.20
    「平清盛 1」藤本有紀作・青木邦子著、NHK出版、2011.11.25
    (2012年4月25日・記)

  • ドラマがさらに深く楽しめます

    保元の乱まで

    なるほど、歴史は面白いわ

  • 大河ドラマの二巻。
    弟家盛、父忠盛の死を乗り越え、平氏の棟梁となり、まだまだ荒削りながらも、自分の軸を定め、心身ともに成長する清盛の姿が描かれています。
    中でもやはり、後白河vs崇徳、藤原忠通vs頼長、そして平氏、源氏、ともに、一族同志、親子同志で、袂を分け刀を交えなければならなかった、かの『保元の乱』に突き進んでいく描写が凄まじい。
    映像で観る戦闘シーン、中でも為朝の描かれ方に期待するかたわら、戦後、親を、一族を自分の手で斬首しければならないシーンは、恐らく涙するだろう。

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