ソローと漱石の森: 環境文学のまなざし

著者 :
  • NHK出版
3.50
  • (0)
  • (3)
  • (3)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 15
感想 : 3
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (333ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784140804421

作品紹介・あらすじ

かたや『森の生活』のアメリカ自然文学の巨匠、かたや我が国明治の文豪、ともに自然と「個」の対峙の仕方について、深く考え悩み、その突破口を模索した。彼らが過ごした地を歩き、体験することで新たな視点が見えてくる。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • ソローと漱石の森 稲本正 NHK

    環境文学のまなざしとあるので「森」なのだろうか?
    二人の生き様でもあるが
    英国と日本の文化的違いを拾い集めた様でもある

  • 個人の内面や社会における個々の人間関係は「量子の雲」のように不確定だ、というところにナルホドと思った。
    その外側を、古典力学の原理で分析・予測できるような、合理的・個人主義的な「主体」観念や共同体のルールが取り囲んでいるが、さらにその外側には、相対論と生態学をもとにした「宇宙個の論理」および「環境律」を構想するべきである…というのがこの本の主張かな。そのために、日本古来の「じねん(自然)」という概念が有効であろう、と。

    ソローと漱石「について」の本というより、ソローや漱石との触れ合いを通して著者が至った哲学に、読者を導く本という感じ。
    読んでいると、森にでかけたくなる。(自分は9割がたインドア系なのだけど。)

  • 飛騨の清見にあるオークヴィレッジ。木と共に生き、人と自然の“つながり”を大事に考える稲本さんの視点で知るソローと漱石の自然観。稲本さんの読み易い文体で一気に読めます。

全3件中 1 - 3件を表示

著者プロフィール

1945年富山県生まれ。69年立教大学理学部物理科卒業。94年『森の形 森の仕事』(世界文化社)で毎日出版文化賞受賞。トヨタ白川郷自然學校設立校長。東京農大客員教授。岐阜県教育委員。『緑の生活』(角川書店)、、『森の旅 森の人』(世界文化社)『脳と森から学ぶ日本の未来』(WAVE出版)他多数。

「2021年 『日本の森のアロマ 人と地球の未来を結ぶ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

稲本正の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×