Think Simple アップルを生みだす熱狂的哲学

  • NHK出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784140815458

感想・レビュー・書評

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  • 筆者の考え方と自分の考え方が似ている為、非常に読み易かった。
    ただ、Appleが完全無欠で絶対という考え方だけは違う。

    それ以外は今後の糧になる面白い一冊かと。

  • シンプル・・・それこそが重要な要素だ。 今まで複雑に考え、そして作ってきた。 3つよりひとつ。 それこそがお客様へのご奉仕である。

  • スティーブジョブズの伝記を読んだあと、何気なく本屋を歩いている時に見つけ、読んで見た。

    内容はアップル成功の原則で、長年ジョブズと共に仕事をしてきた広告マンが事例を交えて記している。

    要は、シンプルであること。思い当たることも多々あり、いわゆる「徹底すること」はつまり「シンプルに徹すること」と思った。現場改善も同じで、シンプルな姿を描いて実現することこそ革新。また、組織がシンプルであるためにはトップの擁護が不可欠。
    バイブルです。

    以下、本文からの抜粋
    1.「率直さはシンプルであり、曖昧な言い方は複雑」「自分が信じてもいないアイデアを擁護することになる」
    2.「有能な少人数のグループはより良い結果と効率性、士気の向上をもたらす」「参加者の数が増えれば、複雑さも席に座らせることになる」
    3.「製品増殖/プロセスの複雑化/顧客の気を散らすことを防ぐ」「提案は絞れば絞るほど、魅力的になる」
    4.「計画と充分でない時間と(妥協せず余計なことを考えない)、高い目標と動き続けること(約束を守るための集中力を保つ)」
    5.「イメージはテクノロジーに対する顧客の考え方を変え、テクノロジーに個性を与えて忘れられなくさせる」「印象的なイメージは言葉よりも効果的に情報を伝えることがある」
    6.「製品同士、ブランドの関連性なく、ユーザーが素早く覚えることもない」「堅苦しい文章は相手を遠ざけてしまう」
    7.「堅苦しくないプレゼンで正直な議論をすることは、人間関係を深める道であり、それがより良い結果をもたらす」
    8.「(シンプルさは)人間的な価値であり、人間を行動に駆り立てるもの」
    9.「ビジネスのアイデアは組織の内外を問わず、なんらかの反対に合うことがほとんど」であり、「素晴らしいアイデアを生き残らせるためには、極端なことをしなければならない」
    10.「すべての新しい計画とアイデアを進めるためには、抵抗勢力を(圧倒的に)打ち破らなければならない」「自分のアイデアに対するあなたの情熱が最も強力な武器になりうる」
    11.「シンプルさは地球上で最も協力のひとつ」。「シンプルさは希少な武器であり、組織の中で貴重な資産となる。これをこれにより組織の中で貴重な資産になる」

  • シンプルを貫くとはそのものの本質を見極め、それしか認めず、常にそれを追い求め、それに全てを掛けるという事だと思いました。これが出来たらすごいと思いますが、大変です。

  • 着眼点が面白い本です。
    著者はAppleの「Think different」や「iMac」などをスティーブ・ジョブズとともに世の中に発信した広告クリエイティブディレクターであり、視点が他のApple本とは一線を画する内容となっています。
    内容が非常にダイナミックです。スティーブ・ジョブズの妥協なき思考、独裁とも言えるリーダーシップが本の内容からリアルに読み取れるかのようです。

    シンプルさ、スマートさ、

    話し方であれ、考え方であれ、企画であれ、何に対しても重要な要素であると感じれます。

    シンプルイズベスト

    って言葉は昔からありますが、なるほど、そういうことかと感じれる一冊ではないでしょうか。

  • iMacの命名をしたクリエイティブ・ディレクターの本。自身の経験を紹介しながら、シンプルな仕事の進め方の重要性を説いている。

    今回の施策のコピーを作る際は大変お世話になりました。

  • アップルを他の会社と異ならせるシンプルへの強い執着をデル、マイクロソフト、インテルなどと共にアップルの広告を担当した著者が語る。少なくともアップルでは製品ラインを絞ってもマーケットの熱狂的な支持を集めているし、チームもスティーブ・ジョブズが名前を覚えられる100人が最大単位で、利害関係のある代表全てを含めても良いものが出来上がった試しがないそうだ。

    ・iPhoneの開発で、アップルはマルチボタンの考え方に正面攻撃をしかけた。長年、人びとがたくさんのボタンがついた携帯電話を使ってきた状況で、iPhoneはシンプルさを叫んだのだった。iPhoneを握って、親指で一つだけあるボタンを操作するのは心地よかった。同時に、どれほど操作しても、同じボタンを押せば安全なホーム画面に戻ってこられるのは安心できる。
    ユーザーがiPhoneでもっとも利用する機能は、インターネット、電話、iPodの三つだった。3はとても小さな数字だ。だから設計の時に、ボタンをひとつではなく、美しいボタンを三つつければいいではないか、という考えが出てもおかしくない。
    私が反対できる理由はひとつだけだ。3は1よりも多い。

  • 長年、ジョブズのパートナーとして、アップルの広告戦略の中心を担ったクリエイティブディレクターが語る、アップルの強さの本質。シンプルであることについて。

    iPhoneをはじめとする製品が見た目も操作も極めてシンプルで、広告やストアも洗練されていることは周知の事実だが、それがジョブズやアップルの会社としての哲学であるシンプルさから生まれているという指摘は斬新であり、また実際のアップルとのビジネス事例を通して語られるため説得力あり。

    コミュニケーションには裏表なくシンプルに白黒をハッキリと伝える。会社の組織はフラットで極めてシンプル。戦略もシンプル(何項目も戦略が並ばない)、意思決定プロセスもシンプルで、広告や商品名もストレートで極限まで削った短いコトバで全てのイメージを伝えている。

    シンプルさの対極は複雑さだが、これは油断するとすぐに会社全体に浸透する。複雑な組織、あれもこれも伝えたがるプレゼン、多機能だがメッセージ性のない製品。それらは、会社における「それは正論だが、そうはいってもこういう事象や現実もあるから。。」という発言に代表される妥協が源になっていると言われればその通り。アップルの場合、何よりそれを決して許さない、妥協しない、リーダーとしてのジョブズの凄みがそれを可能にしているのは事実だろう。

    本書は、単純にジョブズの伝記や個別の伝説的エピソードを紹介するのではなく、実際にアップルと仕事をした人間が肌で感じた、アップルという会社を貫く哲学について語られていて非常に感銘を受けた。アップルに学ぶとしたら、まずは、身近なところからシンプルであろうとすること。実現は難しいだろうが、チャレンジはできる気がして前向きになれる、そんな一冊。5ツ星。お薦めです。

  • ジョブズのようになろうとすべきではないが、仕事をする上で見習うべきポイントをまとめたような内容。
    伝記を読んでいれば聞いたことのある話ばかりだけど、ビジネス書として読むのならこちらの方がオススメ。

    Introduction シンプルの杖
    第01章 Think Brutal 容赦なく伝える
    第02章 Think Small 少人数で取り組む
    第03章 Think Minimal ミニマルに徹する
    第04章 Think Motion 動かし続 ける
    第05章 Think Iconic イメージを利用する
    第06章 Think Phrasal フレーズを決める
    第07章 Think Casual カジュアルに話し合う
    第08章 Think Human 人間を中心にする
    第09章 Think Skeptic 不可能 を疑う
    第10章 Think War 戦いを挑む
    Conclusion Think Different

    ※電子書籍”Kinnopy”で読了

  • ①容赦なく伝える
    ②少人数で取り組む
    ③ミニマルに徹する
    ④動かし続ける
    ⑤イメージを利用する
    ⑥フレーズを決める
    ⑦カジュアルに話し合う
    ⑧人間を中心にする
    ⑨不可能を疑う
    ⑩戦いを挑む

    シンプルであることは、複雑であることよりも難しい。
    物事をシンプルにするためには、懸命に努力して思考を明晰にしなければならないからだ。
    だが、それだけの価値はある。なぜなら、ひとたびそこに到達できれば、山も動かせるからだ(スティーブ・ジョブズ)

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