シンギュラリティは近い[エッセンス版] 人類が生命を超越するとき

制作 : NHK出版 
  • NHK出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784140816974

感想・レビュー・書評

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  • エッセンス版といえどもこの書籍を読むことでかなり理解が深まった。
    本を読むまでは、人間の知能を機械が超えることに関して警鐘を鳴らしているのでは、と思っていたが全くそんなことはなく、機械と共生していく未来に前向きな希望と具体的な技術を交えてSFのように楽しめた。
    各種の技術が深い理解とともに現実的なこととして語られていることに驚きを感じるとともに、著者の未来を見通す力に敬意を感じる。遺伝学、ナノテクノロジー、ロボティクスに造詣が深ければより面白くなりそう。原著もいつか読みたい。

  • 指数関数的に成長するテクノロジーが、人類を超えていくことが、近い将来に起きることが数学的に論じられ、期待と危機感がリアルに伝わってくる本。

  • 未来の進展は、指数関数的であり線形的ではない。過小評価している。
    2020年代の終わりにはチューリングテストに合格する。
    収穫逓増ではなく、収穫加速の法則。

    半導体業界は年間40~50%のデフレである。しかし総収入は毎年17%上昇している。デフレでも使用量が増えればよい。
    脳のリバースエンジニアリング能力は指数関数的に伸びている。
    脳をスキャンして理解する、から脳をスキャンしてアップロードする。

    人体2・0=新しい食事方法、消化システムの再設計、心臓を完全に取り除く=燃料電池によるナノボット。

  • レイ・カーツワイルの見立て通りに進むとは思えない(技術的な問題というより我々人間が倫理的に追いつけないだろうという点で)が、示唆に富む未来予測だと思う。

  • I

  • コンピューターの計算能力が上昇していくので、人間の脳と同じ程度の情報処理 計算能力を持つコンピューターは近い将来1000ドル程度となる。

    コンピューターの能力上昇は続き さらにそれは指数関数的上昇であるから、近い将来には、脳機能の精密な分析を通じて、人間の脳の完全なコピーや機械へのアップロードは可能となる。

    感想)
    前者の情報処理能力についてはコンピューターが容易に行うこととなるのは理解できる。
    後者の人間の脳の完全なコピーなどの考え方は、脳が分析者がみえている単なるインプットアウトプットのシステム以上のものを常に包含していることや西垣通の言う生命体の持つ創発性が無機物にはないこと、筆者が素朴実在論に立脚した脆弱性などから実現しないのではないか

  • ★★★☆☆ 『ポスト・ヒューマン誕生』はあまりにも大作なのでエッセンス版のこちらを。ここ数年「シンギュラリティ」という言葉が世の中でだいぶ広まってきたので、いつかは読まなくてはいけないと思ってた本書。「その年は2045年」の表記は一読目は見逃してしまって、もう一度最初から探してしてしまった。よくある煽り本みたいにドドーンと太字で書いてあったりはしない。AIだけが独自に進化してそこに到達するわけではなく、人間(人体)とコンピュータの接近も要素としては絡んで来る。ありえない未来とまでは言えないけれど、やはり新井紀子さんや川添愛さんが主張するように実際にはシンギュラリティが起きる可能性が低いのではないかと感じた。「総論賛成各論反対」みたいな。ちょっと違うか。カーツワイル氏の立ち位置はどんななのだろう? キワモノ扱いなのか?

  • テクノロジーの進化と人間の受け入れ方との葛藤が面白い。
    特に人体2.0,3.0は興味深い。
    不動産もVRに取って代わるのか、面白い。

    何よりこれが15年前に書かれている。
    15年前にこれを読んでも理解できなかっただろうし、どれだけの人が理解できたのかしりたい。

  • このエッセンス版の原書は2005年。恐らく発刊当時は衝撃的だったに違いない。しかしそれから15年経つと、またこの間AIブームがあり、シンギュラリティについて繰り返し語られたいまでは、既知の感があるのはやむを得ない。
    さらに、この本は要約版のせいか、結論的なまとめが簡潔に述べられているが、極端な言説が結論だけ取り出されているようでイマイチ説得力に欠ける部分も多かった。人類は過去にヒトの未来予測の行末の荒唐無稽さを見せつけられているので。
    ハラリにみたいに哲学をくっつけるとかSF的な展開があればより面白かったような気がするが、なにせ日本の出版社が企画した要約版なので、おそらく著者の魅力が削がれて、無味乾燥なものになってしまったのかもしれない。

  • 私には難しかった。1/10も理解できなかったように思う。
    カーツワイルはシンギュラリティを「人工知能が人を超える点」と言っているわけではなく、「1000ドルのコンピュータの性能が人類の脳の計算性能を上回る点」と具体的に定義していることは理解できた。
    進化のエポックもふむふむと読めたが、最後の宇宙に広がるところがどうしてもよくわからん。

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