- Amazon.co.jp ・本 (144ページ)
- / ISBN・EAN: 9784140817056
作品紹介・あらすじ
一切をあるがままに受け入れるところに真の自由が成立すると説く『荘子』は、今から約二千三百年前の中国で成立した古典である。禅の成立に大きな役割を果たしたほか、西行や芭蕉、鴎外・漱石から湯川秀樹に至るまで、多くの人々に影響を与え続けている。「渾沌七竅に死す」「胡蝶の夢」「蝸牛角上の争い」など、想像力を刺激する数々の寓話を読み解きながら、その魅力の源泉を探る。
感想・レビュー・書評
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番組アーカイブも含めて修了しました。最初はふむふむ、と学んでいましたが、最後は宗教に近いのかな?孔子の教えの方が腹落ちしました。まだ人生修養が足らないということ。
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荘子の本を過去に1冊読んだのですが、イマイチ腑に落ちなかったので、この本を手に取って読んでみました。
荘子が何を書いているのか、を様々な角度から丁寧に説明しており、荘子が目指した事がとてもよく理解できた気がします。文章もコンパクトにまとまっており、文章量も手頃なので、荘子に興味がある方の入門書として、とても良い本だと感じました。 -
荘子と聞くとハードルが高いかもしれません。
そんな方にはこの本から入っていただけたらと思います。さすがNHKさん、ふんわり導入本として最適ですね。 -
兎に角大好きで紙で6回読んで今Kindle版なんだ!
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道…渾沌に満ちた生産性の原理
攖寧(えいねい)…万物と触れあいながら安らかでいること。→両行(片方を選ばず、敢えて両方を肯定する)
天鈞…天から見れば釣り合っている。現在の視野から脱するほどリアルな想像力や創造力が発揮される環境はない。
無何有の郷、不言の弁、渾沌七きょうに死す、ハネツルベの老人、哀駘だ(和して唱えず)、坐忘、不測に立ちて無有に遊ぶ、庖丁の牛刀さばき、曲なれば則ち全し、万物斉同、明、胡蝶の夢
”ただ人の形に笵して、而も猶おこれを喜ぶ。人の形のごとき者は、万化して未だ始めより極まりあらざるなり。
其の楽しみたるや、勝げて計えべけんや”
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良寛や松尾芭蕉も学んだ『荘子』。万物斉同を知りたくて読んだ。この本は読みやすく分かりやすいが奥が深いため、入門書のように取っ掛かりとして、他の文献で深めていくのが良さそう。禅についても学んでいきたい。
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効率性を重視するな、など生きていく上で普段自分が考えてる事とは真逆の事が説かれている。
確かに天から見たら、1人の人間が色々と考えてもしょうがないのかもしれない。
色々と気付きを与えられた気がする。もう少し自分も楽に生きてみよう。 -
#史上最強の哲学入門 から興味を持った #荘子 について分かりやすいかと思い、購読。TVの4回放送のテキストが元なので、TV観てないと少々分かりづらくは感じた。
時代も場所も違うところで、同じようなことを言っているのが哲学の面白さというか、突き詰めると同じところに行き着くのかなと思う。
#胡蝶の夢 は自分の存在すら疑問を持った #デカルト の #我思う、ゆえに我あり だし、 #蝸牛角上の争い は全てのものに意味などないと言い切った #ニーチェ かな。
荘子の何がすごいって、デカルトやニーチェよりも全然昔の人だってこと。東洋の哲人たちは本当にすごい。