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- Amazon.co.jp ・本 (259ページ)
- / ISBN・EAN: 9784140841884
作品紹介・あらすじ
内外騒然とした晩唐の時代に、若くしてエリート官僚の道を歩む一方、先輩杜甫の詩風を慕い、しなやかな感性で江南地方の美しい自然、町の華やぎ、酒、遊びを詩に作りつづけた杜牧。その特異な洒脱の才は「江南の春」などの懐古の詩に華さく。「風流才子」と呼ばれ、晩唐第一の名をほしいままにした生涯を、代表的な作品一〇〇首とともに味わう。
感想・レビュー・書評
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杜甫・李白・王維らの活躍した華やかな盛唐を過ぎ、衰退しつつある晩唐の時代に現れた詩人、杜牧の作品100首。
NHK漢詩紀行の石川忠久による編集です。
詩聖・杜甫が「老杜」と呼ばれたのに対し、「小杜」と呼ばれた大詩人・杜牧。
名門の家庭に生まれながら、挫折してエリートコースから外れた彼が、各地を転々としつつ酒と風物、そして江南を題材とした詩を数多く残す。
「風流才子」の異名通りの華麗な文体で、情景が視覚的にも想像できるうえ、絶句が多いので日本人にも読みやすいです^^
代表作である「江南の春」や「泊秦淮」や、今や一般名詞にもなった"捲土重来"の語源となった「題烏江亭」、"紅於"(紅葉)の語源になった「山行」なども掲載しています。
文人としては天才で、風流な貴公子でしたが、官僚としては有能とは言い難かったようで、どこまでも「お坊ちゃん」だったようですね(;^_^A
ニン、トン♪詳細をみるコメント0件をすべて表示
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