- Amazon.co.jp ・本 (388ページ)
- / ISBN・EAN: 9784140842188
感想・レビュー・書評
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[ 内容 ]
いま、世界のネットワークを駆けめぐるマネーのほとんどが金融工学を駆使して作られた仮想マネーであり、常に暴落の可能性をはらんでいる。
世界同時株安のような負の連鎖が始まったとき、仮想マネーは行き場を求めて暴走する。
人類はこれをいかに管理して世界金融恐慌を防げばよいのか。
現代の金融が抱えるリスクの本質に迫る。
[ 目次 ]
1 巨額損失を出した花形トレーダーたち
2 地方自治体を破綻させたデリバティブ巨額損失
3 デリバティブを作って売る人、リスクを知らずに買わされる人
4 リスク管理を可能にするバックオフィス用ソフトウェア
5 国家財政破綻へ至ったロシア版「マネー革命」の真実
6 「夢のヘッジファンド」破綻の真相と救済劇
7 金融システム崩壊の悪夢・ブラックマンデーの一日
8 リスクを封じ込んだ破綻銀行買収の一〇日間
9 複雑系人工知能が描き出す市場崩壊のシナリオ
10 チューリップ投機が警告するリスク社会の未来
[ POP ]
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ] -
金融の本質をよく考えてみたい人は、必読ではないでしょうか。
(3巻ともお勧めです) -
NHKの金融シリーズ3巻目。またまたブックオフで購入。
この本の中でもっとも面白かったのが、ベアリングズ銀行と大和銀行の相似性。
どちらもトレーダーのことをうまく管理できておらず、私が読み進めた限りでは、両事件は起こるべくして起きたと思う。周知のように、ベアリングズ銀行は、吸収合併されてしまうし、大和銀行は、アメリカで営業停止処分をくらってしまう。
これほどの大きな二つの銀行が全くリスク管理できていないのはひどく驚いた。今では、そういった事態は改善されていると信じたい。
本の最後の方では、10年前の本にも関わらず、サブプライムローン問題が暗示されていて(つまり、リスクが世界を駆け巡るようになるといった主張がなされていて)、この本のレベル高さをうかがい知ることができる。
NHKの取材班はよくも素人の状態から(彼らはプットもコールも知らなかった)、ここまでの本を作ったと思う。彼らの努力に敬意を表したい。 -
第三巻では、ヘッジファンドの破綻の話が中心。
サブタイトルは、リスクが地球を駆け巡る。
ブラックマンデーは、どうやっておこったのか。FRBはその時。。。。。2巻に続いて、LTCMの破綻の話もあります。破綻後に当人たちに取材も行っています。リスクの連鎖。。。。。。。。最近投資情報でいわれる金融不安。。。それは。。。。