鉄棒する漱石、ハイジャンプの安吾 (生活人新書 77)

著者 : 矢島裕紀彦

• NHK出版 (2003年8月10日発売)

作品紹介・あらすじ

器械体操の名人と評された夏目漱石、ハイジャンプの全国大会で優秀した坂口安吾、射撃の名手で、自称オリンピック候補の横光利一…。一見、気難し屋の文士たちが、いかにスポーツを愛したか。書斎や酒場の姿からは想像できない、文士25人の意外な素顔を紹介し、スポーツと作品世界との関係に迫る。

感想・レビュー・書評

[lttrsさんの感想 · 2015年1月16日]

◆文士25人と彼らの愛したスポーツを紹介。マイクロソフトのWebページ「MSNスポーツ」に連載されたものに加筆修正したもの。◆写真も豊富でうれしい。尾崎士郎が作家仲間に呼びかけて設立した「大森相撲協会」の写真に驚き（山本周五郎もいる！）、噂に聞いた菊池寛の水着姿に驚く。梶井基次郎のビリヤード写真も。◆皆、何気に運動神経も良かったのね…と妬ましく思いながら、不器用ながらボディビルをはじめたという三島由紀夫の記事に心を寄せて読む。◆徒然に気の向いたページ（作家）を読む読書。興味深い一冊だった。

[kerukamoさんの感想 · 2014年12月2日]

面白い企画かなと思ったが、書きぶりが週刊誌程度、太宰がサッカーと思ったが、それも作品の登場人物がやったというだけ、まあ、何でもいい訳だね。