「アメリカ社会」入門 英国人ニューヨークに住む (生活人新書)

  • NHK出版
3.52
  • (14)
  • (30)
  • (40)
  • (8)
  • (1)
本棚登録 : 322
感想 : 39
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784140882931

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  •  日本にいたこともあるイギリス人ジャーナリストのアメリカ、ニューヨーク体験記。
     イギリス人から見たアメリカのおかしなところ、おろかなところを皮肉・ユーモアたっぷりに描いている。単に批判や愚痴に終始するものとは違い、ニューヨークに住んでみた著者の新鮮な驚きが純粋に伝わってくる点が面白い。具体的には、ネットワーキングや歯列矯正にこだわるアメリカ人、というのが面白かった。また、6章「貧富の格差」についての章は、「アメリカン・ドリーム」がアメリカにおける階級、クラスを維持するための装置として働いているのではないかと思わせる記述が、今更ながら衝撃を受けた。また、田中明子『知的な英語、好かれる英語』もニューヨーク在住の著者によるエッセイであるが、これもいかにアメリカ的かという点が分かって、読み比べてみると面白い。翻訳が分かりやすく、とても読みやすい。(09/01/24)

  • 9月の頭ぐらいに読了

    「いわゆる名門の出であることを利用して、首相の座に就いたのは、1902年のアーサー・バルフォアが最後だろう。彼の政治家としてのキャリアは、伯父のソールズベリ伯爵ロバート・セシルの多大な力添えを抜きにしては考えられない。『たいした努力もなしに、なにかいいことが起きると保証・約束されている』という意味で用いられる"Bob's your uncle"(おじさんがボブだからね:bobはrobertの愛称)という表現は、ここから来ているといわれている。いかにもイギリスらしい皮肉の利いた嘲りだ。」(100p)

    へえ。

  • 帯の「ニッポンの次は、もちろんアメリカだ」には非常に違和感を感じるけど、内容は前作の『「日本社会」入門』同様面白く読めました。

    ブルックリンブルワリーのビールを読んだ翌日にスーパーで発見した時には即購入しました。という本筋とは関係ない影響を受けました(苦笑)。

  • イギリス人がアメリカに住むという。
    従兄みたいな存在だけど、やっぱり許せない部分が色々あるよおだ。
    海隔てるとこうも違うんだなぁと思う一冊。
    結構楽しい。

全39件中 31 - 39件を表示

著者プロフィール

1970年イギリス生まれ。オックスフォード大学のセント・アンズ・カレッジで古代・近代史を専攻。卒業後は神戸で日本語を学び、イギリスの新聞の東京特派員を務めた。著書に『「ニッポン社会」入門』、『新「ニッポン社会」入門』、『驚きの英国史』、『マインド・ザ・ギャップ! 日本とイギリスの<すきま>』などがある。

「2018年 『なぜオックスフォードが世界一の大学なのか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

コリン・ジョイスの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×