- Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
- / ISBN・EAN: 9784140882931
感想・レビュー・書評
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日本にいたこともあるイギリス人ジャーナリストのアメリカ、ニューヨーク体験記。
イギリス人から見たアメリカのおかしなところ、おろかなところを皮肉・ユーモアたっぷりに描いている。単に批判や愚痴に終始するものとは違い、ニューヨークに住んでみた著者の新鮮な驚きが純粋に伝わってくる点が面白い。具体的には、ネットワーキングや歯列矯正にこだわるアメリカ人、というのが面白かった。また、6章「貧富の格差」についての章は、「アメリカン・ドリーム」がアメリカにおける階級、クラスを維持するための装置として働いているのではないかと思わせる記述が、今更ながら衝撃を受けた。また、田中明子『知的な英語、好かれる英語』もニューヨーク在住の著者によるエッセイであるが、これもいかにアメリカ的かという点が分かって、読み比べてみると面白い。翻訳が分かりやすく、とても読みやすい。(09/01/24)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
9月の頭ぐらいに読了
「いわゆる名門の出であることを利用して、首相の座に就いたのは、1902年のアーサー・バルフォアが最後だろう。彼の政治家としてのキャリアは、伯父のソールズベリ伯爵ロバート・セシルの多大な力添えを抜きにしては考えられない。『たいした努力もなしに、なにかいいことが起きると保証・約束されている』という意味で用いられる"Bob's your uncle"(おじさんがボブだからね:bobはrobertの愛称)という表現は、ここから来ているといわれている。いかにもイギリスらしい皮肉の利いた嘲りだ。」(100p)
へえ。 -
帯の「ニッポンの次は、もちろんアメリカだ」には非常に違和感を感じるけど、内容は前作の『「日本社会」入門』同様面白く読めました。
ブルックリンブルワリーのビールを読んだ翌日にスーパーで発見した時には即購入しました。という本筋とは関係ない影響を受けました(苦笑)。 -
イギリス人がアメリカに住むという。
従兄みたいな存在だけど、やっぱり許せない部分が色々あるよおだ。
海隔てるとこうも違うんだなぁと思う一冊。
結構楽しい。